2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シジュウカラ

神経質な鳥だ。 私が歩いてるだけで文句を言う。 ジージー、ジージー。 薄いグレーと白と黒 何ておしゃれなんだ。 雪の上を 樹と樹の間を 小さな体でキビキビと飛び回る シジュウカラ。

柚子茶

去年の冬至に買った 数個の柚子。 砂糖をたっぷり入れて ミルクパンでコトコト煮たのを 沸騰した湯で割って飲む。 漂う柚子の香り。 今日は 一日冷たい雨で クロネコドライバーさんも 「雪の方がずっと良い」と言いながら 私に荷物を渡して行った。 蓋物の中…

「民芸遍歴」

どうして あの本を 処分してしまったんだろう? 誰にでも そんな経験はあるはずだ。 私にとっての そんな一冊が 「民芸遍歴」 Amazonの中古本で見つけ 昨日届いた 懐かしい本。 22才の時に出会い 私に影響を与えた。 2011年。 姉に誘われて 何の期待も…

干し大根の煮物

去年の暮れ ストーブの上に 下げて乾かした大根。 いよいよ登場。 分厚い鋳物の鍋に 戻した干し大根、こんにゃくを 濃いめの醤油味で ストーブの上で数時間。 乾物特有の香りとともに 柔らかく炊けた。 ほかほかの 炊きたてご飯との相性は 何も言う事なし。

図書館行き

(山の向うは琵琶湖 川は琵琶湖に注いでいる) 立派な図書館は うちから車で 片道30分。 たった一軒のコンビニも ここにある。 図書館で いつものキネマ旬報、美術手帖 そして 「野生めぐり」を受け取る。 「ちょっと運動不足だな」 宿場町の名残がある町…

きまぐれな自然

朝 窓の外は 北風に吹かれて 雪が舞っていた。 道を歩くと 凍った雪が ぱりぱりと音をたてた。 昼過ぎ 雪かきをしていたら 屋根に厚く積もった雪の雫が ぽたぽたと落ち 私の頭や服を濡らした。 気温が少しあがったのかな? 夕方の空に 淡いバラ色の雲が 西か…

アンドリュー ワイエスの様な

私の好きなアメリカの画家 アンドリュー ワイエスの絵は 本当に寂しげだ。 メイン州を舞台に 沢山の寂しげな絵を描いた。 図像学の視点からワイエスの絵を見れば 様々な解釈が出来そうな絵ばかりである。 雪が降ると小屋の側に アンドリュー ワイエスの世界…

白(2)

山ふところとは こんな場所を言うのかな。 山に包まれる様に 在る家。 久しぶりの青い空。 陽の光が 黒い樹々を輝かせ 白い雪を 暖かさに変える。

白(1)

黒い樹々と白い原。 モノクロームの音のない世界。 でも 白い雪の下では 草や樹が 今か、今かと春を待ち 黒い森や 葉を落とした広葉樹の山では 鹿やウサギが 飛び跳ねて 野鳥が キリッとした空気の中を 横切る。 静かなエネルギーに溢れた 雪の中。

ヤマガラかな? シジュウカラかな?

雪が降った。 水分をたっぷり含んだ 重い雪だ。 ドーンという音。 屋根の雪がずり落ちた音。 車の音も 雪に吸い取られて 静かな雪の日。 でも 野鳥の声は よく聞こえる。 ヤマガラかな・・・? シジュウカラかな・・・?

友達からの林檎でアップルパイ

青森の友達から 毎冬届くりんご。 最後の2、3個で作る アップルパイ。 私のパイシートは 薄力粉200g、有塩バター200gと少しの冷水。 いちょう切りの生のりんごに 砂糖、シナモン、片栗粉をまぶし パイ皿に敷いたパイシートに びっしりと置く。 上に…

乾燥わらび

よく働き、よく遊ぶ 88才のお千代さんは 春になれば 蕨を採りに山に入る。 山の様な蕨をさっと湯がき ござの上で乾かし それを揉んで 又乾かした蕨を貰ったのが去年。 カチカチの乾燥蕨を グラグラ沸いた湯に放り込み 柔らかく戻れば 水に晒す。 小松菜、…

貰い上手

「本当に貰い上手だ」と言われる。 何かを貰った時に 私は心から喜ぶそうだ。 自分ではそうは思わない。 ただ、嬉しいから 「嬉しい」と言うだけだ。 そのせいか毎年 秋に岡山から「ブドウ」 冬に三重から「無農薬みかん」 青森から「減農薬林檎」 京都から…

雪のない冬

(去年の冬) いつもの1月は 家の周りは雪に囲まれ 毎朝の仕事は まず、歩く所の雪かきから始まる。 今年の冬は 他の土地と同じ ここも暖冬だ。 キラキラと輝く雪も その雪に残された 動物達の足跡もなく。 今、外は雨。 冬の夜の雨は 音さえも冷たい。 「…

帰る家

(国道161 大津坂本) 二人のお見舞いに 京都と大津に出かけた。 1人は殆ど話さない。 もう1人は 止まる事を知らない様に話す。 「気長に療養しようね」 病院の駐車場から 北に向かって車を走らす。 途中のローソンで ドーナツを5個買った。 バラ色に…

コラージュ

アメリカの友達は コラージュの作品を作る。 カリフォルニアの砂漠の街で 83になった今も 毎日、毎日 アトリエで 紙を切っては貼っている。 それは 砂漠のダイナミックな 自然であったり 京都の寺の窓から見た 枯山水の庭であったり。 私の人生で 初めて …

映画館からの琵琶湖

(琵琶湖南岸から) キネマ旬報に ヒュー グラントの映画を 褒めてあった。 私は頑張らない演技をする ヒュー グラントが好きだ。 琵琶湖南岸にある シネマコンプレックスに ヒュー グラントの映画 "Re:LIFE" (原題 The Rewrite)を いそいそと見に行った。 …

不思議な冬

いつもなら朝5時に 前の道路を 除雪車が大きな音をたてて 通り過ぎ、 屋根から ツララが下がり、 私は雪かきで汗をかいている。 雪のない今冬 3回目の雪が降った。 粉砂糖を振りかけた様な 周りの山。 太陽が山の向うから顔を出すと 雪はポタポタと融けて …

新しいノート

暮れに画材屋で ノートを一冊買った。 鉛筆も2本。 長い付き合いの 中国の鉛筆削りと絵具はそのままで。 さて 今年はこのノートに 私の言葉やアイデアを どんな色で どれ程埋める事が出来るのか。

(動物 4)大鹿

(2011年 3月 5倍ズーム) 猟犬に追われて 横の谷に逃げ込んだ 大鹿。 冷たい谷の水に 微動だにせず 立ち続けた。 暗くなり 猟犬の甲高い鳴き声も止んだ。 朝 もうそこに鹿はいなかった。 角に絡み付き 顔にたらした 鹿よけネットの縄。 カメラを じっ…

(動物 3)イタチ?

(2011年 1月 朝) 大きな足跡にまじって 雪の上に毎朝見つける 小さな、小さな足跡。 ああ あんただったんだね。 少し大きくなった 子猫くらいの体。 栗色の毛をした塊が 雪の上を 大急ぎで走って行く。 「そんなにあわてなくてもいいんだよ」

(動物 2)鹿

(12倍ズームで) 2012年の冬は いつもの様に雪がたっぷりと降った。 山も、平地も、真っ白で 朝、表に出ると 沢山の動物の足跡が 雪の上に残っていた。 ある時 裏の川に沿って歩く鹿が 急峻な山を登り始め そして 振り向いて 私を見た。 「よーし、そ…

(動物 1)森の妖精「ヤマネ」

(ヤマネ) 天然記念物の、森の妖精「ヤマネ」が 私の仕事場にいるなんて! 2年前の冬の事だ。 梱包用のウレタンシートを入れた箱に そのヤマネが冬眠していた。 手のひらに乗る位の小ささ。 尻尾を後ろ足の間に巻き込み 長いひげに、小さな小さな鼻の穴。 …

餅花

(村の家のおくどさん) 村の人は しなる枝に つきたて餅を 花の様につける。 それを おくどさんに供えて 正月を迎える。 雪に囲まれた数ヶ月 この餅花を見て 春を待った。 鴬が初めて鳴いた日に この小さな餅を食べる。 村人達のあの顔、この顔 嬉しそうな…

湖西の田園

(湖西 新旭) 琵琶湖、西畔の田園は ずっと 比良山系まで続いている。 京都から 車で1時間走るだけで 高い空の下に 広がっている田園。 目の前を 遮る物がない 気持ちのいい空間。

琵琶湖 

対岸の煙った様な 湖東の山並み。 ぼんやりと 横に延びているえり漁の杭。 雪もなく、風も吹かず、波もたたず 頭上の雲はゆっくりと流れて行く。 岸では 楽しそうに釣りをする人々。 穏やかな 新しい年の琵琶湖。

冬の夕暮れ

vermont life のカレンダー 「冬の夕暮れは金属の色。 その場所に 固まった様に立っている樹々は 燃えた葉脈の様だ」 (シルビア プラス) 生きていれば80代の アメリカの詩人、シルビア プラス。 裕福な家に生まれたけれど 神経障害に悩まされ 若くして自…

「冬の空気」

Vermont lifeのカレンダー 「水晶の活気 神のひとひら 霜の熱情 陽の光の魂 それ等で満ち満ちている このキリッとした冬の空気」 19世紀から20世紀に生きた アメリカのナチュラリスト、ジョン・ボローズは 「冬の日射し」という文の中で 冬をそのように…

謹賀新年

*今年のブログは4日から始まります。