2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ツワブキ(石蕗)

ここで咲いてたの! 春に蕨を採る場所に。 山から湧き出る清水の小川。 それに沿ってずっと 黄色の帯のように咲いている ツワブキの花達。 小川に冷たい水を飲みに来る鹿 樹々の間を飛び回る鳥 高い空を旋回するトビ 蜜を求めてやって来る蝶。 噂をしてたよ…

パンプキン

「スープにしても、パイにしてもおいしいよ」 と言ってくれた、ハロウィンパンプキン。 どうみても、まだ食べ頃じゃないね。 緑の線が消えて、濃いオレンジ色に変わるまで 眺めていよう。 日本のカボチャは、そのままで甘い。 アメリカのカボチャは淡白な味…

FULL MOON(十五夜)

雲の間に 現れては消え、消えては現れる 今日の月。 「綺麗な満月だよ」と友達からメール。 他の街では雲はないんだな。 コオロギが鳴いている。 ラジオで矢野顕子が 「ラーメン食べたい」と歌っている。 ホームベーカリーからの 酵母のいい匂い。 今日も穏…

アーモンドケーキ

冷凍庫を開けるたびに気になっていた。 安い時に買い過ぎた アーモンドのスライスとパウダー。 そろそろ、使ってしまわなければ。 ボールに割り入れた玉子をよく撹拌 そこに砂糖とひとつまみの塩 ほんの少しの塩で味が引き締まる 混ぜる、混ぜる、泡立器で。…

福井県小浜(おばま)

(小浜港) 銀灰色の海 霧の様な雨が降っている。 小浜に来る時はいつもこんな天気だ。 小さな入江に何艘もの漁船。 港を歩くと海の匂い。 うちから車で1時間。 いつも用事のついでに立ち寄る。 若狭の海の魚も 海風で半日干したかれいも 味醂と醤油につけ…

ナツメ(棗)

見たところはオリーブの実 食感は古くなったりんご。 そんな果物、ナツメの実を沢山貰った。 20年程前 菜食主義の友達が、ネパールで亡くなった。 高山病だった。 動物蛋白は体に悪い ケーキも砂糖抜きで焼く ご飯は勿論玄米 玉子も牛乳も駄目だと言ってい…

昼の月

(南禅寺インクラインから蹴上に向かって) シルバーウィークなんて いつから言う様になったのかな? 去年、ニュースででも そんな風に言ってたんだろうか? そのシルバーウィークの最後の秋分の日。 南禅寺のすぐ側にある 友達の家へ。 DVDを見て 喋って お…

ツルリンドウ(蔓竜胆)

県道の脇に咲いている。 車の中からは気が付かない。 ツツジの枝に蔓を絡ませた 淡い、はかない薄紫の花。 歩いている私を呼び止める。 春の野草の様な華やかさはない。 凛とした、しっかりした娘の様な そんなツルリンドウの花だ。

ハコネヒヨドリ(箱根鵯)

ずっとフジバカマだと思っていた。 山の中、草むらに咲いている。 一度見かけると、毎年同じ場所に すくっと、立っている。 秋の空の様な 透明感がある 秋の野草。 そして ちょっと気難しそうかな? ハコネヒヨドリ。

ソバ(蕎麦)の畑

ソバの畑が広がる、福井県小浜の若狭町。 肥えた土地に白い花が風で揺れている。 やがて、花が茶色の実になり、挽かれて粉になる。 天ぷら付きの天ざる 甘辛く煮た鰊がデンと乗った鰊そば 刻みネギだけの熱い汁のそば。 そば粉を練ったソバガキは原初的な食…

今日は晴れた

(京都:西の空) 北と西が見渡せるスーパーの屋上駐車場。 北は「妙」と「法」の大文字 西は愛宕山に隠れそうな夕陽に彩られた空。 ここから、北に向かって 一直線に車を走らす。 家に辿り着けば 少し靄のかかった空に 星。 今日は晴れた。

明日は晴れるか?

豪雨で何もかも流された町 火山の爆発 70年の平和が崩れた日 挫折した青年の殺人。 小さな島国での 何と言う悲惨な出来事。 89才の元気で現役の村の女性が言った。 「戦争で南の島で死んだ兵隊さんの骨を そのままにしてるから、悪い事ばっかり起こる」 …

捨てたひよこ豆

貰った乾燥ひよこ豆。 使おう、使おうと思いながら 長い間引き出しの中で何年経ったのか。 バラバラっと土の上に撒いた。 野鳥が食べるかも知れない。 おやっ? 豆から芽が出て 雨が降ってぐいぐい伸びて。 春に撒いていれば スイトピーの様な花が咲いたもの…

ムカゴご飯

たらの芽のてんぷら コゴミのごま和え つくしの甘辛煮。 街から山里に引っ越した一年目は あらゆる山菜を摘んでは食べた。 次の年には私の中で、山菜ブームは早々と去った。 今でも続いているのは 年に一度の「ワラビのおひたし」と「ムカゴご飯」 さあ、ム…

ヤブマメ(薮豆)

ハッと見つめてしまう 淡い紫の小さな野の花。 木綿糸の様な蔓が 木の枝、花の茎 そばにある何にでも くるくる、くるくると巻き付いてしまう。 強情だけど、かわいい娘のような ヤブマメ。

綿毛

名前は知らない のっぽの オレンジ色の地味な花。 いつの間にか 輝く白いシックな姿に変わって。 その白い綿毛が 風に吹かれて 雪の様に舞っている。 どこ迄、旅をするのか。

イチジク(無花果)

友達と話していた。 「イチジクが大好き。でも、高いよね」 「どこの家の庭にでもあったから、お金を出して買うのが勿体ない気がする」 「城陽のイチジクがやっぱりおいしい」 そんな話が聞こえたのか? 城陽の友達から、大きなイチジクが届いた。 小学生の…

ぼんやり琵琶湖を眺めながら

琵琶湖大橋 2年前の台風18号で、私の家の裏が、豪雨で増水した川にえぐられて崩落した。 朝起きて表に出た時、何か風景がいつもと違う。 物干がない、薪小屋がない、野菜畑がない、木がない・・・ 家まで、15センチを残しただけで、幅50mに渡ってガッ…

一保堂(いっぽどう)

用事で京都へ。 帰り道、寺町の一保堂へ寄る。 江戸時代創業の老舗のお茶屋さんだ。 高い煎茶は贈答用。 私はいつもほうじ茶を買う。 高いお茶を買っても、日常のお茶を買っても、 一保堂は親切で丁寧だ。 デパートでも、インターネットでも買える。 以前は…

ムカゴ(零余子)

山芋の子供?、親? 木の枝、棒に くるくる蔓を絡ませて。 カゴに一杯の収穫を お米と炊いたり 油で揚げたり。 一年の経つのは早い。 又、ムカゴの季節だ。

シシウドとカガノアザミ(加賀野薊)

道端や河原に咲いている のっぽの花、シシウド。 あっちにも、こっちにも咲いているので 誰も振り向いてもくれない。 首をかしげて咲いている 秋の薊、カガノアザミ。 細い茎を風に揺らせて 花が終われば次の春に 淡い緑のピンポン球の様な袋をつける。 「又…

「悩ましいパソコン」と「小さい私」

ノートパソコンのバッテリー交換の時期がきた。 アップルストアで買って自分で交換すればいいと簡単に思った。 アップルに問い合わせると「交換修理サポート」に出して下さいとの事。 バッテリー代金、工賃、税の合計=¥18.900 大阪のアップルストアに…

韓国映画「晩秋」

「晩秋」 この映画のプロローグで、顔にあざをつけ裸足で走るタン・ウェイを見た時、私はこの中国の女優が好きになった。 DVに耐えかねて、夫を殺してしまった中国人のアンナ。 ヤクザな仕事でその日をしのいでいる韓国人のフン。 舞台は霧深いアメリカ北西…

すすき

一日中雨が降って ずっと家の中で過ごした 今日。 窓から見える 早すぎる秋の風景。 水を含んだすすきの穂は 雨が小降りになると 首をもたげて 私を見る。 「早く到着し過ぎましたかね?」なんて。

ご飯

こんな小さな一粒が 私のお茶碗の中の 白く光るご飯になるなんて。 湯気の立つご飯に 茄子かきゅうりの浅漬け 大根のぬか漬け たまには 茄子の芥子漬けもいい。 そして ちょっと塩辛い目の味噌汁 豆腐とワカメ。 疲れた時の私の究極のごちそう。

9月4日午後3時

車の音も 川の音も 広い空に吸い込まれていく。 翡翠色の川に立ち 鮎を釣る人。 余りにも早い秋だ。

煙草屋(マンハッタンと熊川宿)

朝早いマンハッタンのグリニッジビレッジ。 カメラ片手に観光するには、余り似つかわしくない所だ。 人通りの少ないクリストファー ストリート、通称ゲイストリートの角にある煙草屋。 「何の店だ・・・?」と一瞬分からない程の店構えだ。 アメリカ映画「Sm…

アケボノソウ

山道で会いました。 その時は名前も知らず ただ、勝ち気で凛とした娘だなと思ったんです。 日当りのいい山道で 鳥の声を聞きながら 風に揺れています。

シュウメイギク(秋明菊)

「綺麗だよね」 「ほんと、気品もある」 「オフホワイトの花びらの輝き」 こんなに褒められて照れませんか? 青い空の下でも 灰色の空の日の強い風でも シャンとして立っている。 今年初めてのシュウメイギク。

家に帰ろう

夕暮れ時。 「さあ、家に帰ろう」 雨露がしのげて 灯りがついて 家族がいたり 猫がいたり、犬がいたり。 そんな家に、さあ、帰ろう。