パンケーキ

 

ホットケーキ粉1キロを貰った。

半世紀ぶりのホットケーキの粉。

袋の後ろに書いてあるレシピ通りだと

1センチほどの厚みに焼ける。

それも懐かしさを覚えていいが

私はもっと薄いパンケーキの姿がいい。

 

よく熱した鋳物のフライパンに

玉杓子に一杯分を垂らし

ぷつぷつと穴が開き始めるとひっくり返す。

それを繰り返して500グラムで15枚焼けた。

熱いうちに バターとマーマレード 

蜂蜜を塗るのがうちの食べ方。

 

塊で売っていたベーコンをスライスしたの

新ジャガイモの千切りにしたの

共にフライパンで焼き

パンケーキと共に昼ごはんとした。

 

ベーコンを焼くといつも思い出す

映画「ギルバート・グレイプ

グレイプ家の朝食は 目玉焼と

カリカリに焼いたベーコン。

鯨の様に太った(ギルバートがそう言う)母が

親指と人差し指でつまんで 美味しそうに食べるシーン。

 

私が焼くパンケーキは チャックの畑ボランティアの

フランス娘に教えてもらったレシピだ。

薄力粉 牛乳 卵 キャノーラ油を混ぜたもの。

焼き上がりを重ねてそのままテーブルに。

 

Traditional New England Breakfastが売りの

ヴァーモント州のインで食べたパンケーキ。

小さめで薄いのが3枚。

メープルシロップを贅沢に垂らして食べた。

以来 私の焼くのは小さめになった。

 

ホットケーキ パンケーキ

それは私の色々な思い出と共にあるようだ。

 

 

映画「ギルバート・グレイプ」予告編

www.nicovideo.jp

 

チロルチョコと寒の戻り

チロルチョコ

貰ったチロルチョコの袋の上を切り

テーブルにそれらを放ち 一つずつ並べると

アメリカンポップアートの様だった。

小さくて可愛い物が好きな私は

カラフルな紙に包まれたチョコを写真に撮った。

 

今日は寒の戻り。

北風が冷たく 曇り空。

春だ 春だと表に出ると 意外な寒さに

ネックウォーマーを取りに小屋に戻った。

 

野草はまだ咲かないが

小さなハコベの花と 黄蓮(オウレン)の

地味な花は咲き始め

私は そんな花たちを見て

小さく地味に感動した。

菜の花のおひたし

 

和歌山の菜の花 茎を思い切りよく切り

ぐらぐらと沸いた湯に さっとくぐらし

冷たい水に 濃い緑になった葉と蕾を放った。

 

軽く絞って揃え 野の花の鉢に盛った。

麺つゆを少し滴らし 胡麻を指で潰しながら散らした。

旬の物には 出来るだけシンプルな味付けがいいと思う。

 

蕗のとうも小さいのが出てきたが

うちの食卓に最初に並んだのが菜の花だ。

伏流水ですすいだのを 軽く絞り

葉の間に残った水も美味しく感じる。

 

3月14日 近江今津行き

琵琶湖 近江今津

昨日まで まだ残っていた雪は

すっかりと溶けたが

朝一番は 霜が真っ白に降りていた。

 

近江今津まで用事で出かけた途中では

白い梅の花が満開だった。

 

琵琶湖は 雲ひとつない空の色を映した 

感動の青で 湖面は穏やかだ。

湖東の伊吹山が霞んで見えるのは

黄砂のせいかも知れない。

 

今日は 夫が愛車軽トラキャリーを運転し

私は 途中のローソンで買ったジャムパンを食べながら

車窓から見える 急に春になった畑や山の景色を愛でた。

 

窓を開ければ 吹き込む風はまだ冷たく

往きは17度で 帰りは7度だと

道路脇の温度計が表示していた。

暗くなる前に小屋に辿り着き すぐにストーブに

薪をくべたのは言うまでもない。

映画「眩暈 VERTIGO」

新風館のUPLINK京都 「眩暈 VERTIGO」

10日 ドキュメンタリー映画

「眩暈(めまい) VERTIGO」を観た。

キネマ旬報の記事で紹介されていた 

夫曰く「いかにも私の好きそうな映画」。

 

詩人吉増剛造が 同士とも呼べる

米国前衛映画の先駆者、詩人のジョナス・メカスの幻影と共に 

マンハッタン ブルックリン コニーアイランド

再訪する。

2時間のストーリーを短く言えばこれだけだが・・・

 

詩人は 地下鉄に乗っている時も メカスのスタジオでも 

街を歩く時も 禅僧が瞑想するかのようなふぜいで

詩を書き 語る。

そして メカスのスタジオで書いた詩の最後

「眩暈(めまい)! メカス!」と力強く「吠える。」

禅僧が「カーツッ!」と吠えるように。

 

もう一度観ないと分からないなと思ったが

今 私は自分でも意外なほど

この映画の内容を咀嚼しているなと思う。

 

映画の終わった後 

トークイベントで来ておられた吉増剛造さんと

ロビーで数分話す事が出来た。

とてもよく話を聞いてくれる人だと思った。

 

コロナで人混みも映画館も行かない数年間。

久しぶりに観た映画が「眩暈 VERTIGO」であったのは

私にとって幸せな事だった。

 

 

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去年の茨の実

茨の実

雪が急に溶け出して 現れた去年の茨の実。

小屋のシンボルツリーというには

余りにも地味だ。

 

小さな淡いピンクかオフホワイトの

花びらが散ると その後に

赤い実が沢山なった。

 

それらの実が 運よく鳥に突かれず

今 暗い赤 黒い実がポツリポツリ。

 

南風が吹いた。

冬の服を2枚脱いで昼間を過ごした。

寒さは もう戻ってこないのだろうか。

寒の戻りというあれだ。

愛犬が亡くなってずいぶんなるが

4月の散歩の時に 寒いなと毎年思った。 

 

小屋の窓は ストーブの薪の煤で汚れた。

布で拭くと その布が真っ黒になるだろう。

そんな事を考えながら 気忙しく過ごした。

ココアのヨーグルトケーキ

             ココアのヨーグルトケーキ 

 

大きい耐熱皿に ココア色のケーキ

刻んだ胡桃がたっぷりと散っている。

艶のある焼き上がりが美しい。

 

材料を揃えて ボールで混ぜ オーブンで焼けば

簡単に出来るヨーグルトケーキ。

毎日食べる「ケ」のおやつに 手はかけられない。

 

今回のココアのケーキには胡桃

何も混ぜない卵色のケーキには

冷凍チェリーを載せる。

ヨーグルトを加える焼き上がりは

ベイクドチーズケーキのようだ。

 

ナイフで切り分け ソウルで買った

安価な青磁の花びらの皿に載せる。

焼きたても美味しいが 

次の日からがもっと美味しい。

 

『ヨーグルトケーキ』

 卵      3個

 小麦粉    1カップ

 ヨーグルト  1カップ

 砂糖     1カップ

 キャノーラ油 半カップ

 (ココア   大さじ2)

 ベーキングパウダー 小さじ1

 塩      ひとつまみ

 

180度 35分〜40分で焼く