まずは車から春仕様に

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久し振りに 風の吹かない日だった。

午前中は 

雲一つなく 明るい日差しが嬉しかった。

 

ドアを開け放し 

網戸から見える 芽の出始めた木々

水仙の白 黄色の花達。

 

夕方には

空は灰色に変わったが

雨も降らず 風も吹かない。

気持ちがいい。

 

一冬でドロドロになった車を洗おう。

夫の愛車 軽トラキャリー。

私が使っているジムニー

3時間の洗車。

シャワーをかかり

「スッキリと気持ちがいいわ」

と 喜んでいるのか どうだか。

 

数日前に

スタッドレスからノーマルタイヤに。

 

まずは車から 春仕様に変わった。

花が咲いたクロモジの木

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黒文字(クロモジ)

 

小屋のそばで ぼんやりと 

黄色の靄を纏ったように

立っているのはクロモジの木。

 

小さな花は蜜蝋のような渋い黄色。

しべがかわいい。

葉は柔らかい灰緑色。

 

夜から 柔らかい雨が降り続いた。

数日前までの 固い蕾が

眠りから覚めたように 花開いたのだ。

 

雨を欲していた茶色の苔も

鮮やかな緑を取り戻し

私を喜ばせる。

 

音がしそうなほどの

活力を感じるのは 私だけではないだろう。

 

しっかり者のクリスマスローズ

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クリスマスローズ

 

鉢植えのクリスマスローズ

土に植え替えたのは2月の半ばだった。

 

土の中で手足を伸ばし

どんどん大きくなり

今は 大きな花がいくつも咲いている。

 

春の嵐の強風に煽られ

見ている私が心配するほど。

 

厚い花びらはしっかりと

しべはたっぷり外に向かう。

 

生まれは北の方。

強いしっかり者と見た。

図書館の裏から 比良山系

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桜の木の下で

ココアを啜り クッキーを齧る。

そして

川向こうに比良山系の姿がある。

 

琵琶湖側から見ても

こちらから見ても

どっしりとした山の姿。

 

その山腹に 

満開のこぶしの 白い花の塊が

点々と見える。

 

キャンプ場の

淡い緑の柳 白い桜。

山の姿は 春にこそ

穏やかに横たわる。

 

さて 帰ろう。

桜の下の木のベンチ。

私はいつでもここに

座る事ができる。 

図書館の裏の桜

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「ミッドタウン」の図書館裏

学校 郵便局 図書館 公共の会館 道の駅 

小さなスーパー ガソリンスタンド

そして村でたった一つのコンビニ 等々

そこを うちでは「ミッドタウン」

と よんでいる。

 

その図書館の裏に咲く桜は

咲き誇るでもなく

川の堤に沿って ひっそりと咲いている。

 

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桜の木の下。

ベンチに座り

ローソンのココアを啜る。

 

川向こうの比良山系は黄砂で煙り

野鳥の声が響く。

 

この桜を見逃した春は

残念な気持ちがしばらく残るのだ。

だから

今日も車で片道30分 やってきた。

 

行き帰りに眺めた

山に咲く こぶし 山桜。

 

ほんの暫くの春の

朧げな風景を 心に留めて 

明日を生きるのは

私にとって幸せな事だ。

やっと花開いた桜

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私の住んでいる集落では

今 梅の花が真っ盛りだ。

それは

梅の実を採るために

家のそばに植えられている。

 

梅の実で保存食を作る人は亡くなったが

大きく育った木には

溢れる様に咲いた 白の小さな花が

あちらこちらの家の角で

霞のように咲いている。

 

そして

やっと花開いた桜。

川のそばで 沢山の蕾をつけている。

 

青い空の下

淡いピンクの花びらが

太陽の光を受けて

気持ちよさそうに枝を広げ

見上げる私や 走るバスを

のんびりと見下ろしている。

 

桜の花は特別だ。

 

明日 

図書館の裏の堤に咲く

桜を見に行こう。

 

車を片道30分走らせて

ローソンでココアを買って

それを飲みながら 

短い花見をしてこよう。

あっという間に散ってしまう花だから。

齧られたミヤマカタバミ

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ミヤマカタバミ

誰にかじられたの?

淡い 儚い花びらを

ハート形の葉っぱを。

 

寒い春を耐えて

やっと姿を現した ミヤマカタバミ

 

小さな口でパクパクと

真昼に儚い花を食べる虫。

静かな光を落とす月の夜に

さぞや 楽しい夢を見た事だろう。

 

齧られて 恥ずかしそうにしている

ミヤマカタバミ

それでも 十分に美しい。