春一番の花 オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ

久しぶりの晴れの日だった。

明るさが嬉しい。

そして やっと春一番青い花

オオイヌノフグリが咲いていた。

たった 3個の小さい花だ。

 

今日

隣の集落の人が 薪になる廃材を

軽トラに満載に積んで運んで下さった。

杉 栗 檜 欅 

私でも これ位は分かる。

残りも又運んで来て下さるそうだ。

実にありがたい。

明日は又雨なので 大きなブルーシートを

すっぽりと被せた。

 

バターナッツカボチャのシチューを

前回 数行の文で 作り方などを書いたら

数人の方からコメントが届いた。

面白みのない写真だが 載せておこう。

中サイズの陶の鉢にたっぷり入れ 

砕いた胡桃をトッピング。

 

雨の日 バターナッツカボチャのシチュー

25日 午後

山に靄がかかり 川面を数羽の水鳥が

鳴き声を立てながら飛び去る様は

一幅の水墨画のようだ。

 

晴れた日もあったはずだが

「小屋」の前の道路は いつも濡れて

私の記憶も 雨の日の景色しか浮かんでこない。

春の野草もまだ顔を見せないで 

すぐに4月がやってくる。

 

貰ったバターナッツカボチャで シチューを作った。

瓢箪みたいな形で 皮はベージュ。

包丁で簡単にサクッと切れた。

実は鮮やかなオレンジ色。

皮を剥き 実を鍋で煮る。

シチューの時は必ず厚手の鋳物鍋を使う。

 

柔らかくなれば ハンドミキサーで滑らかに。

牛乳 コンソメ バター シナモンを加え

よく煮れば出来上がり。

鉢にたっぷりとよそい 砕いた胡桃を載せる。

 

湿った冷たい春に 実に美味しく温かいシチューだった。

雪の朝 不揃いの苺

 

22日 深夜に大きな音と地響きがした。

すぐにテレビを付けて 地震情報を観る。

数分後に 京都南部と出た。

ここは震度1。

そんなものじゃなかった、震えた。

 

朝起きると 真っ白の世界。

でも 空は青空で 積もった雪がすでに溶け始め

屋根にずらりと並んだ氷柱が キラキラと光り

そこからポタポタと水滴が落ちる。

時は春・・・だよね?

 

友達が送ってくれたA-coopの苺は美味しい。

名前のついた 大きくて高い価格の苺と違う。

大きさは不揃い 実は固く 味は甘酸っぱい。

夫はミルクをかけ 私はそのまま

ヘタをつまんで食べる。

どの果物でもそうだが 造形と色の美しさに感心する。

京都行き 友達の個展と墓参り

画廊の2階の窓から(御所堺町御門)

今日(20日) 一日中 雪と霙が降り 

台風の様な 強い北風が続いた。

雪は一面真っ白に積もり 私は「小屋」から

一歩も外へ出なかった。

 

さて 暖かくはないが 寒くもないお天気の19日 

夫と私は 2件の用事で京都へ行った。

 

最初は夫の友達の個展。

御所の南にあるギャラリーで 

友達は2年に1回個展を開く。

絵を描き始めて50余年 案内状が届けば出かける。

1階が油絵 2階が水彩画

琵琶湖東岸の近江富士(三上山)を

鉛筆で描いたのが 私は特に好きだった。

 

次は 夫の両親の墓参り。

墓石を束子で洗い 花を生けると

一仕事が終わった気分がする。

比叡山が真向かいに見えるのが 気持ちいい。

 

19日 私は久しぶりに毛糸のセーターを着た。

濃紺に所々白や灰色の毛糸が混ざる 

ツイードの様な風合い。

クルーネックの大きなサイズのセーターは

忘れていた懐かしい暖かさがした。

近頃は 化学繊維のフリースやウルトラダウンを

好んで着るようになった。

軽くて暖かくて 洗濯が簡単だから。

もっと毛糸のセーターを着よう。

こんなに暖かくて 体を包む感触を忘れていた。

馬酔木の花が咲いた

馬酔木の花

馬酔木の木は 村の山 道の脇 どこにでもある。

花が咲いていない時の馬酔木は 

濃い緑の艶のある葉っぱが 枝にふさふさとついている

全く目立たない木だ。

 

20代に読んだ 堀辰雄のエッセイ「大和路」に

馬酔木の花が出てくる。

京都 浄瑠璃寺の山門への道に 

並んで植っているというのを読み

数年後(半世紀前)に友達と尋ねた事がある。

 

JRの駅から どうやって行ったのか覚えていないが

田舎道 山道を随分歩いた記憶がある。

そして 辿り着いた浄瑠璃寺

本堂の前に 小さな池があるこぢんまりとした寺だった。

綺麗な吉祥天の像もあったと思うが 覚えていない。

馬酔木の木は 花の季節ではなかった。

 

帰り道に 道端に並べて売られていた

椎茸 柿の実を買い 竹筒にお金を入れた。

確か200円だった。

 

今日目覚めると 強風で雪が横殴りに降っていた。

山の木の枝が 大きく揺れてゴーゴーと音を立て

数センチ積もった雪は すぐに溶け

雨水のように 屋根から滴り落ちた。

夕方に風が止み 心のざわつきが落ち着いた。

 

琵琶湖西岸比良 醤油味のおかず

3月14日(木)集落

15日金曜日 琵琶湖西岸の比良に行った。

別荘地の中にあるギャラリーでやっている

若い知人のグループ展を覗きに行った。

 

比良は「比良八荒(ヒラハッコウ)」と呼ばれる強風が

春先に 比良山系から吹き下ろすので名高い土地だ。

車で走っていると

西側に雪を載せた比良山系が おい被さるように迫り

東には 青い琵琶湖が広がっている。

狭い谷筋から湖西に来ると 空の広さを感じる。

 

山も 湖も柔らかい靄がかかり

ここらはもう春だった。

 

帰宅後 「小屋」の周りの整理をし

すぐに夕飯準備にかかった。

紅鮭と鰆の粕漬けを焼き

レンジでチンした じゃがいもと人参を付け合わせ

ほうれん草を湯がき すり鉢で胡麻を擦り

少しの醤油を垂らして和えた。

今年のほうれん草は 実に美味しい。

具沢山の味噌汁 ワカメを忘れずに。

そして

白菜の葉を数枚ザクザクと切り

塩で揉んで 漬物とした。

ちょっと疲れた時はバター味ではなく 醤油味が欲しい。

枇杷の木 「編集ども集まれ」藤野千夜著

枇杷の木の芽

枇杷を食べた後 土にバラバラと捨てた種が

毎年 芽を出しては消えを繰り返していた。

深い雪に押されて 枝が折れ 

そしていつの間になくなる。

そんな 私に見捨てられた木が

今年の少ない雪で持ち堪え 

花芽(多分)まで付いていた。

枇杷の花は 地味なアイボリー色だったと思う。

今朝気がついたが 

下の葉っぱがすでに鹿に食べられたいた。

果たして 花が咲くまで持ち堪えるか?

観察を続けよう。

 

「じい 散歩」藤野千夜著が面白かったので

同じく藤野千夜の「編集ども集まれ」を借りて読んだ。

藤野千夜の自伝的小説。

大学を卒業した後 主人公の「小笹」が

神田神保町の出版社に勤め 

漫画の編集者として働いた時の

社内の編集者達 漫画家とのエピソードが綴られる。

 

本半ば LGBTのTである事を

カミングアウトしたあたりから面白くなる。

 

時は1990年前後。

LGBTの知識 理解が今よりもっとない時代。

「小笹」から「笹子」になった主人公のめげない生き方

会社を退職させられた後の 

小説家として芥川賞を取るまでの

フィクションではあるが 半ばノンフィクションの

手塚治虫とコミックスを愛する作者の

「編集ども集まれ」

今日 図書館に返却した。