キャンプの灯火

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キャンプ場の灯火

 

ゴールデンウィーク 夏休みの

キャンプ場の賑わい。

 

それが

難民キャンプの

びっしりと並んだ 体をなしていても

私は心が暖かくなる。

 

布で覆われた 小さなテントの中の空間。

そこに集う家族 友達

あるいは 一人で。

 

星の下で

いつもと違うご飯を食べ

遠くから聞こえる鳥の声や

波の音を聞いたり

薪を燃やしたり。

 

キャンプは 原初の人間生活の追体験だ。

暗闇の怖さ 

感じる動物の気配。

 

洞窟で火を燃やし 

その火が顔を照らし

その火で炙った肉を頬張る。

私達の遠い祖先がした様に

キャンプで火を燃やし

テントで雨露をしのぎ

守られて眠る。

 

私達がキャンプで心踊るのは

そんな遠い祖先の記憶が蘇るのだと

私は思っている。