茗荷ご飯

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21号台風からまだ一ヶ月も経っていない。

なのに24号はこちらに向けて

真っすぐにやって来るではないか。

インターネットで

台風の進路を見すぎて目が疲れた。

 

カップ麺、缶詰を用意し

バスタブ、バケツに水をはり

ペットボトルに水を詰めた。

 

発動機は買ったし

これで夜の暗闇から解放されるだろう。

 

夜に強い雨が降り続け

川の水が急激に増えて来る。

 

集落の集会所に避難した。

市の若い職員の男の子と夫と私。

3人でバレーボールの試合を

見終わった頃・・・停電。

 

避難グッズの毛布を被って

3人で朝までよく眠った。

 

集会所の雨戸を開けた時に見た

台風一過の輝く朝の青空。

 

停電が終わったのはお昼前。

半日の停電だった。

 

ご飯を炊いた。

小屋の周りに顔を出した

茗荷(みょうが)とその花を

さっさと切る。

醤油をかけた茗荷と花を

炊きたてご飯に混ぜ込む。

 

これ以上のご馳走はない

と 思う程のおいしさだった。