栃(3)

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樹齢200年から300年の大きな栃の木が

チェーンソーで切られて

ヘリコプターで下まで降ろされ

トラックで木材の市まで運ばれる。

そして

高級マンションの床やカウンターの天板になる。

 

深い山の中で

何百年もかかって大きくなった栃の木。

 

あまりの乱伐に

自然保護活動家や

京都大学の林学の教授達が

反対の声を上げた。

 

メディアもこの問題を取り上げ

市も伐採禁止を業者に言い渡した。

 

栃の木が生えている山の地主は

なんとも納得がいかない。

「自分の山の木を自由に売られんとは

 なんという事や。

 不思議な世の中になったもんや」

と、憤懣やるかたない。

 

林業を生業とし

木がお金に換わる生活をしている

村の年長の人達に

生態系だの自然保護だのと言っても

理解してもらえない。

 

私の住んでいる所からは

伐採業者は消えたが

岐阜に場所を変え

栃を伐っているという話を聞いた。

 

2010年の事だ。

 

 

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