Simon & Garfunkel (1) The Boxer in 1969

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(ホテルの窓から)

 

   ビートルズローリングストーンズも

   その良さ、何故いつ迄も人気があるのかとか

   そして、そのカリスマ性も理解出来る。

 

   でも

   曲を聴いただけで

   その土地に行ってみたいと思わせられたのは

   サイモンとガーファンクルだけだった。

 

   The Boxer 

   イントロのギターを聴くだけで

   耳が大きくなる。

 

   哲学的、もしくは概念的フォークロックと言われる

   サイモンの詞の中で語られるマンハッタンは

   何時も寒く、暗く、孤独で寂しい。

 

   詞の中の男の子は

   ニューヨークで挫折し

   やっぱり家に帰ろうと泣きべそをかく

   地方出身者だ。

 

   私はその「足跡」を訪ねて

   マンハッタンを

   およそ20年前と10年前に歩いた。

 

   詞の中の心象風景は

   あくまでもサイモンのものであり

   私はただの通りすがりの旅行者だった。

 

   でも

   植草甚一が言った言葉を

   街を歩きながら納得した。

   「ニューヨークは

    道路に捨てられた

    煙草でさえも美しい」