日干しレンガで箱の様な家を組み立て、その上に桃灰色の土を塗る。
暖かみがあって、シンプルな家。
ヒスパニック、ネイティブアメリカン、アングロサクソンが混ざり合い、独特の文化が生まれたアメリカ最古の町。
1990年に行った。
随分前だ。
ロッキー山脈の高地砂漠の街、サンタフェを中心に生まれたアドーブ建築。
質素で、シンプルで、ぬくもりのある家だ。
分厚い土壁。
息をしている様な家の、土間に置かれた簡素なベッド。
必要最小限なものだけがある部屋。
火と人間がとても近くにある土の家。
質素である事はとても居心地がいいと思わせる家。
人間が生きていくには、屋根のある家と
心地よく眠る事の出来る場所、
そして、身も心も暖かくしてくれる火が基本かもしれない。