私の梅干しのレシピは、佐藤雅子著「私の保存食ノート」によるものだった。
長年のうちに、今は私流に少し変化している。
最近の塩辛くない梅干しを好む人には、すこぶる評判が悪い。
梅に対して20%の塩。
紫蘇は通常の2倍。
面倒な作業は、干している間のお天気のチェックだけ。
紅色に漬け上がった梅干しのおにぎりは、遊びに来る友達の大好物だ。
伏流水で炊いたご飯。
少しさましたご飯を、塩をまぶした手のひらにとる。
ご飯の真ん中に紅色の梅干し一片。
三角にしたり、俵にしたり。
海苔を巻いて、お皿に行儀よく並べていく。
友達の作る「山形の芋煮風」味噌汁
私の用意したサラダとケーキ。
質素なポットラックだ。
おにぎりにパクつき、「やっぱり梅干しはこうでなきゃ」
熱々の味噌汁をすすりながらの、ささやかな幸せ。
今年も3キロ、ガラス瓶に紅色の梅干しを詰める事が出来た。