好きな映画も、監督も、俳優も
ハリウッドも、インディーズも、韓国も、香港も。
沢山見た中でどれか一つをあげるなら
眠った様な町エンドーラ。
その町に住むグレイプ一家。
父が亡くなった後、鯨の様に太ってしまった母、
知的障害の弟、そして、姉と妹。
兄は家を出てしまった。
その家族を次男のギルバートが支える。
町のグローサリーで働き、得意先の人妻との不倫関係、弟の世話でギルバートの日々は過ぎて行く。
そこにキャンピングカーでアメリカを旅する自由な娘と出会った。
ここから、「家」に縛り付けられていたギルバートの人生が変わって行く。
感動のラスト。
弟のアニーがギルバートにたずねる。
「僕たちはどこに行くの?」
「どこにでも行けるんだよ(We can go anywhere)」
どこにでもいるアメリカの青年を自然に演じたジョニー デップ。
今や貫禄のついたレオナルド ディカプリオの瑞々しい演技。
ラッセ ハルストレム監督の厳しくも温かい1993年の作品だ。
舞台になったテキサスの田舎町や平原の風景も、主役に負けず素晴らしい。
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文中の「ギルバート グレイプ」の青の文字をクリックすると、予告編が見られます。