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鯖のなれ鮨

大雪注意報が出た8日。 吹雪く中 90才のショータさんがちょっとした用事で 自転車に乗りやって来た。 お願い事がある時は 必ずお土産持参だ。 「鯖のなれ鮨」 このなれ鮨を語り出すと 長い長い物語になるので かいつまんで言うと・・・ と言っても長くな…

「ミッドタウン」の水路

「ミッドタウン」の 宿場の面影が残るエリアには 家の前を水路が走っている。 この水路を元気に流れる水が 本当に清らかに澄んでいる。 ここで野菜を洗ったり 洗濯をしたり・・・ 私はそれを見た事がない。 今は家の中で 全部済ましてしまうんだろう。 野菜…

「ミッドタウン」を高台から望む

3月6日 午前10時 「ミッドタウン」 「ミッドタウン」の東側の山の中腹。 曹洞宗のお寺がある。 宿場の面影を残す道から 数十段の階段を登り 振り向いた時の驚き。 家々の連なりと重なり。 真向かいにそびえる比良山系の山。 私の住む山の中の村人にとっ…

春近し?

楢の樹々の 幹の周りの雪が ナイフで切り取った様に 融け始める。 時は三月。 雪がまだ山肌を覆っていても 土が暖かくなったのだ。 そして のんびりしていた樹々が 発するエネルギーも。 虫も土から 這い出て来る時だもの。

鳶がくるーり

5羽の鳶。 山よりも高く くるーりと輪を描いて飛んでいる。 風に乗って 自由自在に。 村の「ミッドタウン」も 琵琶湖も よく見えるだろう。 ピーヒョロロだ。 シジュウカラの群れが こちらの木から あちらの木へ。 繊細で高い声の重奏。 冷たいけれど よく…

薪にキノコ

高く積もった雪に 引っ張られて 積まれた薪が崩れた。 玉子を配達に来たケンジさんが 「又、用事が増えたなぁ」 と、気の毒がる。 ケンジさんの庭には 立派な鯉が泳いでいる 池がある。 分厚く積もった屋根の雪が その池を直撃して 鯉が何匹か死んだらしい。…

ひな祭りのひし餅

高 10cm 幅 20cm ここらでは ひな祭りの菱餅までも 家で作るようだ。 オチヨさんに貰った菱餅は 紫芋、ヨモギ、海老で色がついている。 ふかした紫芋 去年の春に摘んだヨモギ 乾物の小エビで餅を搗き 延ばして菱形に切る。 重ねておひな様に飾る。 餅つき機…

苔のクッション

今日は 苔に顔を近づけて見る。 ポトリと雫が落ちる。 フワフワの苔のかたまり。 淡い緑。 それは クッションの様だ。 小人の物語を書いた人。 妖精の物語を書いた人。 クッションの様な苔に出会ったり 朽ちた落ち葉の奥の 小さな穴を見つけたり。 そこで指…

薪小屋

薪小屋 ウグイスが鳴き始め 雪は少しずつ融け始め 晴天は二日も続いたのに。 まだまだ 厚い雪に囲まれている。 よく乾いた薪を 惜しみなく燃やそう。 ストーブの上では やかんがチンチンと音をたてる。 深い雪の中 薪小屋まで数往復。 ストーブの側に一日分…

冷たい2月の最後の日

川に流れ込む 雪解け水。 それらを集めて 流れて行く川。 ザーっと 大きな音がする。 暖かくなると 春の川は ポコン、ポコンと ユーモラスで軽やかな音を響かせて それはまるで 音符が跳ねている様だ。 川面を カワガラスが ビービーと鳴きながら弾丸飛行。 …

しずく

去年の秋の枯れた葉が 顔をだした。 雪が融けて ポコっと窓の様に開いた後ろに。 ポトリポトリと落ちる 雪のしずく。 「顔を近づけて じっと見つめるのは あんたくらいだよ」 と、久しぶりに出会った 杉や欅やクヌギの 茶色の葉っぱ達が 私に言う。 「ああ、…

清水(しょうず)

清水(しょうず) 山肌から湧き出ている伏流水。 ここらでは「清水(しょうず)」と呼ぶそうだ。 アスファルトの道路が いつも黒く光って濡れている。 山道に大きな水たまり。 そこには ゼリーの様な蛙の卵達。 そんな所は 山の崖から清水が吹き出ている。 …

カラスかな?

ん? カラスの足跡? なるほど 最後に足を揃えて 飛びたったんだね。 小雪が降る中を 歩いていると ウグイスが頭上で鳴く。 まだまだ上手く鳴けない。 「がんばりなさい」 道路に薄く積もった雪の上 私の長靴の後が 長く続く。

雨と北風の日

冬の紅ウツギ ホームベーカリーで パンを焼くのは 夫の役。 10年近く 途切れる事なく朝の食卓に そのパンは出て来る。 そして今朝は レーズン食パンだった。 ストーブで こんがり焼いたパンに バターを塗り 蜂蜜を塗り。 熱いミルクティーと カスピ海ヨー…

放射冷却の朝

氷柱(つらら) 22日 放射冷却の朝は うちの屋根からも氷柱が キラキラ キラキラ。 お陽様の光を受けると 水滴がポトリポトリと落ちる。 山の地中を流れている 伏流水も 大きな氷柱になった。 ポキッポキッと折って グラスに入れ ウィスキーを注いだら ど…

なんだかんだと言ってるうちに

山の向こうは琵琶湖 今年の豪雪には 会う人皆が ぼやく事、ぼやく事。 そして私は 背丈より高くなった 雪の壁の村から 京都や大津に出かける。 車でたったの50分。 ピカピカの光溢れる 別世界が広がる。 しかし 雪深い世界も そんなに悪いものではない。 …

除雪車倉庫(ミッドタウン)

ミッドタウンの国道に面した所に ミントグリーンのペンキを塗った 大きなトタン張りの建物がある。 大きなタイヤの 黄色の除雪ブルドーザーが ゆったりと2台入る。 今年の1月2月は 車庫に入る暇もない程の 働きぶりだった除雪ブルドーザー。 朝の暗いうち…

貫通

午後4時 1月と2月の 2回の大寒波の後も 雪は降り続けて 積もった雪は 私の背丈を越えた。 窓の外は 雪の塀が出来 これじゃまるで 「城」か「砂の女」の気分だ。 地上30センチあたりで 雪は氷の様に固まった。 そして今日 仕事場までの 雪の「道」が貫…

一つのレシピで何種類ものケーキ

バナナケーキ 人参が3本入った セロハンの袋についていた 人参ケーキのレシピ。 このレシピを 何回か私流に作り直し 今はベストの状態になった。 果物やドライフルーツが好きな私は その時手元にある物を 乗せたり混ぜたりして バラエティーに富んだ 簡単に…

安いコーヒー豆でも

安いコーヒー豆で 美味しいコーヒーを淹れて 毎日飲んでいる。 それは 淹れる前に 粉のコーヒーではなく コーヒー豆をミルで挽くだけ。 これだけで 安い豆も 香り高いコーヒーになる。 後は 当たり前にドリップする。 コーヒーミルはPHILIPS。 蓋が少し欠け…

窓を開けて

午後2時過ぎ 村の「ミッドタウン」は 私の住んでいる山の中より 標高が少し低い。 その分 雪の量も少ない。 旧道に入る。 家の前を流れる水路には たっぷりとした 清らかな水が とうとうと流れている。 国道にも 旧道にも 雪を溶かす水が 道の真ん中に ずっ…

贅沢煮

タヅコさんの贅沢煮 この山間の村に 引っ越して驚いた事。 10本の指では 足りない程沢山ある。 その中の一つ。 この集落の80代前後の男性達は 野菜を殆ど食べない。 佃煮の様に辛く煮た 魚や肉を好み それでご飯を美味しく食べる。 夏は田んぼで米を作り…

サクサクと除雪

クロネコがやって来た。 玉三郎似の感じのいいドライバー。 スノーダンプを下しながら うちより2倍の雪が積もっている 奥の集落に行こうかどうか迷っている。 クリアイエロー ポリカーボネート製 ダンプ。 先日買った鉄製のスコップ。 これがすこぶる調子が…

鹿

13日 午前8時 頭に角を おしりにふさふさの 白い毛。 小顔で 横向きの耳も かわいい鹿。 1時間程経った時 近くで銃声が2回。 多分外れているだろう。 道から撃つのは 禁止されているのに ここは アウトローの世界だ。 私を見つけて カボチャをくれた オ…

クロネコは走るのか

雪で埋まった谷 一日に何回も 気象庁のサイトを見ている。 いつまで経っても 雪雲は消えない。 注文したスノーダンプは 13日に出荷予定と アマゾンからのお知らせ。 市バスも運休だし クロネコは走るのか。 屋根にくっつきそうな 雪の壁を見ながら 「いつ…

2月11日

雪。 鳥取もよく降っているが こちらも 負けてはいない。 小屋のまわりを 一人通れる程除雪しても 次の日は もう埋まっている。 だから 今日も雪かきをした。 深夜の今も 降り続ける雪。 黄色いスノーダンプは 働き過ぎて 疲労骨折した。 ホームセンターでは…

映画「転々」

「転々」 2007年製作 Google画像より キネマ旬報で「転々」の記事を読んで以来 ずっと気になっていた映画だ。 GYAOで見た。 主人公の文哉(オダギリ ジョー)は大学8年生。 84万円の借金があるいい加減な男。 その借金を取り立てる男、福原(三浦友和)。…

バラ色の雲

午後5時過ぎ 木曜日は大津市瀬田行き。 雪の中を 朝9時に出発。 いつもの用事は終わった。 野菜が残り少ない。 買わなければ。 小松菜、人参、ジャガイモ キャベツ、玉ねぎ、ブロッコリー・・・ 野菜は大事だ。 どんな大雪になるのかと 心配しながら 4時…

星野道夫

私は 小難しい顔をした 写真が好きだ。 だから 随分前に友達が 星野道夫「旅をする木」 を貸してくれた時 「ああ、あの動物写真家の」と 期待もせずに読み始めた。 「川の上流で芽を出し、大きくなり やがて朽ち、川に流され河口にたどり着いたトウヒの木」 …

こんな日に

雪の塀 強い北風に 雪が舞い散って 道路の雪も凍ってしまった。 その上を歩くと バリバリと音をたてる。 久しぶりの オールドファッションの 赤のダウンコート。 背中のあたりが ポカポカする。 フードも被って 頭まで暖か。 こんな 怪しげな格好で 冷たい空…

熱々スープ

雪の上にカワガラスが2羽 一日中 冷たい雨や霙や牡丹雪が 北風に吹かれて 降っていた。 毎日のウォーキングも 固くなった雪を除くのも 嫌だし 仕事場で作業をするのも ごめんだ。 昼ご飯の後 冷蔵庫の残り物の野菜、豚肉 竹輪や揚げ、昆布を刻んで 大きな鍋…

雨の一日

タイチさんの家 ケンジさんの家 タイチさんも、ケンジさんも 雪かきを諦めたようだ。 太い太い柱や梁だもの どんな雪でも 大丈夫ですよ。 と、私が言っても 屋根の雪が 気になって仕方がない 二人。 今日は一日 雨が降ったり止んだり。 白い靄が山をつつみ …

目立たない花

杉の林や山が 赤茶けた錆色に変わると それは 春のサインだ。 周りは まだ1メートルの雪が残っていても 杉の木には 花粉をたっぷりとつけた 錆色の花が咲いている。 目立たない 美しくもない花。 強い風が吹くと 黄色い花粉が 霧の様に舞う。 それは 杉の花…

立春

琵琶湖東岸から 川の上すれすれに カワガラスが飛んで 岩の上にちょんと止まった。 その後ろを もう1羽のカワガラス。 鳴き声は「ビー ビー」 あー、もう少しいい声だといいのにね。 尾をピンピンとしながら 動くセキレイ。 姿は見えないが あちらこちらか…

メープルクッキーは忘れずに

草津イオン3Fから 琵琶湖東岸から見える 向かい岸の 東山連峰、比叡山、比良山系に 雪が被り 白い雪雲が 山を隠している 今日。 雪の山から降りてきた私は お陽様が明るく輝く 平野を左に 荒い波の琵琶湖を 右に見ながら車で走る。 今日の予定を済ましたら …

Destination 

青い空を東から西へ まっすぐな雲を従えて 飛行機が飛んでいく。 一日に何回も。 どこの空港から飛び立ち どこの街に降りるのか。 飛行機の中でキャプテンが話す 「destination」という言葉は 旅をしているんだという 実感がわく。 そして目的地である行った…

ナムル

小松菜とからし菜のナムル ある所で 韓国の菊菜の ナムルの話を読んだ。 菊菜をザクザクと切り それを 塩とごま油だけであえる。 とんでもなく美味いそうだ。 スーパーで ルッコラを見つけた。 水栽培のルッコラ。 ハーブソルトとごま油で和えた ルッコラの…

夜の間に降る雪が

安曇川(あどがわ) ゴールデンウィークや夏休みに 車やテントでひしめき合う 安曇川の河原。 橋の上から眺める 雪の河原は 水墨画の様な風情だ。 暖かい今日の空気で 川の雪は 少しは溶けたかも知れない。 深夜の今 強い風の音が聞こえる。 夜の間に降る雪…

柚子ケーキ

「おやつがない」 それは我が家にとっては 大変な事だ。 買いに行くにも 車で片道40分。 という事で 何かを見繕って 作らねばならない。 暮れの冬至前に買った柚子。 冷蔵庫の中で 忘れ去られた柚子。 それをジャムにしたのが 昨日。 夕ご飯を作っている時…

訪問者

雲ひとつない 明るい一日。 ドンドンと音をたてて 屋根の雪が落ちる。 昼過ぎ 表で声がする。 夫の姪の家族が 突然やって来た。 小学生と保育園児の兄弟。 おっとりとした兄と しっかり者の弟。 そりをしたり シャベルで雪を掘ったり。 「突然来たから何もな…

狩猟期

昨日 大津からの帰り道。 細い山道を 2台の車を従えて パッカパッカと こちらに向かって走って来る子鹿。 今日 殆ど同じ場所の 道の真ん中で こちらを見ている子鹿。 私の車の前を パッカパッカと走り出した。 ゆっくりと鹿の後ろを走る。 深い雪の中を歩く…

久しぶりの青空

午前9時 久しぶりの青空。 目に沁みる青。 こんな日は 家の周りの雪かきがはかどるだろう。 「長い間雪の中に埋まっていたではないか。 久しぶりに「下」の空気を吸っておいで」 と、もう一人の私が言う。 毎週木曜日に通っている 大津市瀬田まで 雪深い山…

続々・豪雪

午後4時 タイチさんの家 三八豪雪。 この村の人達が 「雪かきしても、雪かきしても どんどん積もった」と言う 昭和38年の豪雪。 今回の豪雪はそれ以来らしい。 私の住んでいる市は 「例年の8倍の雪」と テレビニュースで言っていた。 この山里に 京都か…

続・豪雪

軽トラも雪の中 紺色の軽トラが 音もなく止まる。 雪かきをしていた私に出会って ホッとした様な表情の 「ライフルマン」 「大丈夫や思て出て来たけど 恐なって来た。もう帰るわ」 エネルギッシュを体現化したかの様な 元気な「ライフルマン」が いつになく…

豪雪

除雪ブルドーザー 早朝に一度 除雪車が通っただけで お昼過ぎても うちの前の道路は たっぷりとした雪がそのままだ。 防災無線で 「市内の除雪車がフル稼働しているが 雪が多すぎていつも通りに除雪が出来ない」 というようなアナウンスがあった。 昨日 家の…

午後4時 100m離れたお隣 ここらで 葛屋葺き(クズヤブキ)と呼ばれる 藁葺き屋根の家。 トミコさんの家は 土台の石も柱も土俗的な 築400年の葛屋葺きだ。 瓦屋根の家は 葛屋葺きの家が火事になり その後建てられた新しい家だ。 うちから 100m離れ…

茶色の茎

雪の中では 春や夏の様に 華やかに花は咲かない。 でも 枯れた様に見える 茶色の茎に 固い芽を幾つも幾つも 見つける事が出来る。 ずーっと 目を近づけてみよう。 拳を握りしめた様な エネルギーに満ちた 芽が並んでいるから。

白の世界

午前11時 安曇川 橋から見渡す 360度の白い世界。 川は北に流れて 東に曲がる。 そして 琵琶湖にそそぐ。 山を見れば 白く煙って あそこは吹雪。 カラスがかあかあと 騒がしく飛び交う河原。 私は コートのポケットに手を入れ 橋から眺める 完璧な白の…

雪かきの日

午後4時 川へ降りる階段も 雪に埋もれてしまった。 その上に 動物達の足跡。 川は 空の色を映して 鉛色だ。 何年か振りの大雪で 固くなった雪の固まりを つるはしで崩しながらの作業。 次の積雪までに 仕事場の周りの雪を スッキリと 片付けよう。 3月まで…

夕方

午後4時半 やるべき事をし終わると もう夕方になった。 図書館で本を受け取り 表に出ると もう辺りは薄暗い。 しかし 一ヶ月前を思うと 随分日暮れが遅くなったものだ。 昨日、スーパーで 「ちか」という魚を買った。 ワカサギみたいな とても姿の綺麗な北…