加賀乃薊(カガノアザミ)

カガノアザミ さてさて 朝一番に「いが栗の様子を見に行かなくては」 と扉を開ける。 台風の強い風で 花達の茎も倒れてしまった。 土色をした濁流が 踊る様にして走り去る川。 おや・・・ その川の側に薊の花。 淡いピンクの 首を傾げた儚い姿は まだ 青空を…

緑のいが栗

自分の可愛さに気づいていない。 ぴんぴんのいがぐり頭 少年の眼差しを感じる。 強い風と雨の台風が 北を目指して走り去った 深夜の今。 朝目覚めれば まずは扉を開けて 道にばらまかれた様に散らばるいがぐり頭に 会いに行こうではないか。

冷凍赤唐辛子

道の駅で買った新鮮な赤唐辛子。 それは 私の好きな赤い色だ。 形も色も艶もよく これを干してしまうのは 誠に勿体ないとは思わないか? ジップロックの袋に入れ 冷凍庫のドア部分に居場所を見つけた。 煮物に 麺に 肉に 魚にも 使いたい。 二つに折った唐辛…

可愛い人参達

指の長さ程の人参。 15本程袋に入って80円。 余りの可愛さに買った。 生のフレッシュな鷹の爪も。 ピカピカ輝いている唐辛子も。 大きなサツマイモも。 図書館で本を受け取り ぶらりと入った道の駅で。 固い目に茹でた可愛い人参。 砂漠の砂みたいな色の…

原っぱにススキの穂がそよぐ

御年80才のタイチさんは それはそれは綺麗好きだ。 家の前の広い野原。 ススキの葉の背が高くなると それが気になって仕方がないようだ。 毎年の夏 かんかん照りの下 草刈り機でススキの葉を刈り始める。 キーンキーンと刃が石に当たる音。 熱中症で倒れる…

曙草(アケボノソウ)

蕾がいっぱい。 開いた花の花びらの点々が だんだん白んで行く 夜明けの空に見立てて 名前は曙草。 車の通る山の中の一本道。 その道のそばに咲いている。 夕方 車で走っている時 窓から見つけた花。 茜色に空が染まる少し前だ。

ショータさんのチェーンソー

親方と弟子 ショータさんは90才。 10年程前まで 山仕事を生業としていた。 木を切ったり植えたり 楢の木で炭焼をしたり 栗の木で鉄道の枕木を作ったり。 夏に切った杉や檜を 雪の上を滑らして運んだり 木馬道(きんまみち)を まるでジェットコースター…

二番目に好きなパン コルネ

京都で 友達と会って ご飯を食べて 大いに喋り そして 帰りに買い物。 JRの最寄りの駅前スーパー。 ここのパン屋ではめったに買わない。 だって 私の一番好きな シナモンロールを売っていないから。 コルネ。 2番目に好きなパン。 あんドーナツも買おう。 …

菊芋の黄色い花

菊芋の花 ヒマワリみたいな葉っぱが出て来て 日に日に茎が伸びて。 なんの植物だろう? 2メートル近くになった頃 台風の強い風に倒れてしまった。 それでも伸び続ける強い植物。 黄色い花のこの植物は 菊芋だって。 花が枯れる頃 土を掘ってみよう。 さくさ…

百合 ハルジオン

ケンジさんの野菜を作っていない畑には 百合の花がバランスのよい間隔で 咲いている。 夏の始まりの頃 ここには ハルジオンが一面に 群れて咲いていた。 「ケンジさんには似あわない花だよねぇ」 百合 ハルジオン 勝手に生えて花を咲かすのだ。 うちにこんな…

ジョン モンタギューの詩集

随分前だ。 アイルランドの詩人 ジョン モンタギューの事を知った。 朝日新聞の記事だった。 興味がわき調べてみたが 日本ではまだ翻訳されていない。 ニューヨークに行った時 街の小さな本屋に入った。 そこはまるで 映画「ユー ゴット メール」で メグ ラ…

ドアを開けて表に出て

合歓の木 曇った空の下を歩く。 窓から光は入って来ても 家の中 仕事場の中 椅子に座って 背中を曲げて 仕事をしたり 何かを読んだり。 ドアを開けて表に出て 冷たい空気を感じて 「ふぅー」と一息。 歩き始める。 見慣れた山や川。 時には 靄が山に沿って登…

名前は?

道ばたに ごく普通にある木の様な草。 名前は? 分からなければ調べたくなる。 アカショウマはユキノシタ科。 ヤマブキショウマはバラ科。 花の咲く季節から考えると これは ヤマブキショウマかも知れない。 まあ どちらでもいい。 風に吹かれて 気持ち良さ…

上を向いて蔓穂は

蔓穂(ツルボ) こんなかわいい花を見過ごすわけがない。 淡いピンクが風に揺れて。 すくっと背を伸ばし 上を向いて 少し頭を傾けて。 夕方 私の頭上の空を 羊雲が覆った。 夜には 満月前の輝く白い月が 東から西に動いて行く。 羊雲も 白く輝く月も ツルボ…

コオロギが歌う

午後5時25分 夜 11時になると いつもNHKFMを聴き始める。 ミスチルが歌う。 アキ カウリスマキの 「過去のない男」で初めて知った クレイジーケンバンドが歌う。 いつの間にこんなにビッグになってしまったのか? 「道標」を福山雅治が歌う。 そして 小…

たかが本ではないか

スーパーの駐車場 午後3時に家を出て 湖西のスーパーにやって来た。 1週間分の食材を購入。 塩豆大福も買う。 もやしが18円。 生産者の苦労を思う。 帰り道 図書館に寄り雑誌を受け取る。 「天然生活」 特に気に入っている本ではないが 食器を見る為予約…

5メートルの範囲で

フウロ(ゲンノショウコ) 9月の始まりの1日。 私は家(小屋と呼ぶのがふさわしい)と 仕事場とその周りの5メートルの範囲を ウロウロしただけで 朝夕のウォーキングにも出ず 気ぜわしく過ごした。 貰い物の野菜は沢山あるが 動物蛋白を買いに行く予定が …

突然の秋の到来に

午後5時35分 やる事が沢山ありすぎる。 寝る前にメモする。 一日の終わりにそれを見る。 全部終えている事はまれだ。 さて今日は 朝から強い北風。 すらりとしたコスモスやダリア センニチコウの茎が倒れた。 窓の白い木綿のカーテンが 旗の様に吹かれて…

今日の気温は26度

道路脇の温度計は26度。 荷物を出しに郵便局へ行く。 開けた車の窓から吹き込む風は 急にやって来た秋だ。 昨日迄の体のだるさは 暑さと湿度の高さだったのか。 今日は体が軽い。 夜になり 毛布を一枚取り出す。 朝になれば車を洗おう。 暑かった8月の汚…

「はい、ブドウ」

夕方4時頃 宅急便のニシカワさんがブドウを届けてくれた。 「はい、ブドウ」 ニシカワさんの年は私くらい。 「ミッドタウン」のローソンでも 道の駅の駐車場でもよく一服している。 ブドウのお裾分けをする。 岡山の知人から毎年届くブドウ。 自家ブドウ園…

おやゆび姫

アマガエル 私がやっと字を読める様になった頃 家族が私に買い与えた絵本。 それは 白雪姫であったり シンデレラであったり。 はまぐり姫と言うのもあった。 かぐや伝説のはまぐり版だ。 風邪を引いた時に買ってもらったイソップ。 漫画版のイソップは 私の…

夜明けが遅い

午前7時 私は朝寝坊だ。 朝焼けの空を見たのは 人生で数える程。 山の後ろから顔を出す太陽は 白い輝きを放ちながら 少し南寄りに変わった。 秋への移行。 冷たい朝の空気を 肺に吸い込み 筋肉を伸ばし 牛乳を入れた紅茶で胃を満たし ぼんやりした脳を目覚…

日没が早い

午後6時15分 いつの間にか日没が早い。 オレンジやサーモンピンクの雲。 私の周りの景色も オレンジ色に染まった。 顔を上げて眺めていても すーっと色が変化する。 時は前へ進むばかりで 後を振り向く事を知らない。

紫蘇ジュース

この暑さで何をするのも嫌だ と言うトミコさんから貰った 一抱えもある紫蘇。 これは 紫蘇ジュースを作って欲しいと言う トミコさんの無言のお願い。 だって 空のペットボトルまで 渡すんだもん。 紫蘇の葉をちぎり取り 「おお、いい香り」 そして洗って グ…

ふーっとため息をつく

オトコエシの花 夏にも沢山の花が咲く。 その花に蝶が止まる。 オレンジ、黄色、白、黒、灰色・・・ トンボも群れて飛ぶ。 赤とんぼ。 ミンミンゼミが鳴く。 悲しげな声で。 私の好きなカワガラスは 声が悪い。 ギエーと鳴きながら 川面を飛び去る。 今日は …

スイス人の餃子

チャックの小屋に泊まっている スイス人のカミル。 先日 うちで天ぷらをたらふく食べて帰る時 お礼に餃子を作りたいと言った。 火曜日の夜 合挽きミンチを1350グラム ネギ、ニラ、生姜、ニンニク等々を持ちやって来た。 日本に来る前に中国を旅した。 そ…

アーティチョークを育てたい

種をポットに蒔いて 全然芽がでないじゃないかと ホームセンターで苗を2本買って来た。 しばらくして ポットから次から次へと芽が出始め 結局21本ものミニトマトの苗を 植える事になったのが2ヶ月程前か? ホームセンターのミニトマトは もうそろそろ終…

お裾分け

「シュッとした男前」さんは発酵食品が大好き。 小アジのなれ鮨をお裾分けしよう。 うちの前を通る時寄って下さいとメールした。 翌朝「男前」さんが立ち寄った。 「こんなええもんもらって。 晩酌の時に頂きますわ」 おやおや お酒を飲まないの、知ってるよ…

ゼリーと蜂蜜と色鉛筆

Made in Switzerland 19才の誕生日。 もう遠い昔だ。 私は松本駅で降り ユースホステル近く迄行くバスに乗り遅れて 山の中の道を息をきらして歩いていた。 道に面した小さな家からおばあさんが出て来て 「お茶でも飲んで行きなさい」と言った。 リュックを…

小アジのなれ鮨 

10センチ程の小さなアジ。 三つに切って鉢に盛る。 発酵したご飯も忘れずに。 なれ鮨になっても 海の中を泳いでいた 銀色の姿はそのままで。 熱々のご飯の上に アジと発酵米をのせる。 ぴりっとした鷹の爪と 山椒の葉の刺激。 「これを食べて夏バテを乗り…