三月半ば 雪の日

3月13日 夕方 寒い 寒い。 3時くらいまで青空だったのに。 その後 急に空が暗くなり 北風が強く吹き出した。 そして 小雪が激しく降り出し やがて 目の前がホワイトアウトになった。 時は三月半ば。 気分は春で 雪の降りしきる中を 私は帽子を被り お散…

冷たい雨の日を過ごした

雪が消えた土から ひょっこり頭をもたげて登場。 「やあ フキノトウじゃないか!」 まだ皮を被った小さな小さな 香りの固まり。 赤い実をつけたまま 雪の中で眠っていた ヤブコウジ。 冷たくしとしと降る雨が 積もった雪を溶かし 去年の枯れた草に 目覚めの…

「今日も小雪の降りかかる」

2月17日 「汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる」 汚れ始めた周りの雪は 今日降った雪で それは美しい白の世界に戻った。 中原中也の 「汚れっちまった悲しみ」 を思い出すには充分だ。 「汚れ…

灰色の世界

日本列島がどこも寒くて冷たい今日。 私は一日の殆どを小屋の中で過ごした。 そして夕方 外の空気を吸いに 温かいダウンコートを着て 近くを歩いた。 相変わらずの カワガラスは川の上を弾丸飛行。 表に置き忘れた雑巾が 固まって氷の様になっていた。 こん…

深夜に浮かれた

温州みかんのケーキ 冷たい雨が降り続いた一日。 用事で近くまで出かけた以外 小屋の中で過ごした。 こんな日は おやつのストックを作っておこう。 小さな温州みかんのケーキ。 たっぷりとシナモンとナツメグを 振り入れる。 焼き上がりにスコッチと杏ジャム…

冬のコアジサイ

花のない季節に 茶色の枝を揺らして 強い北風に打たれている コアジサイ。 そんな姿が美しい。 運転する車の窓からは 見過ごしてしまう。 せめて私だけでも 春への期待に満ちた まだ芽吹かぬ 葉っぱの喜びを愛でよう。 今日も 屋根から落ちた雪を せっせと谷…

一ヶ月振りの雪かき

2日降り続いた雪が終わった。 さて 一ヶ月振りの除雪だ。 強い北風で びゅんびゅん飛んで行った雪。 除雪ブルドーザーが何回か通った。 私は雪かきダンプで 山盛りの雪を 何回も往復して谷に捨てた。 小屋のまわり 車のまわり。 しばらくすると汗が滲む。 …

赤ワインの紫蘇ジュース割り

夜の間に積もった雪は 屋根の上で10センチ程。 それから どんどん降り続け 昼には40センチ程になった。 白い雪がぴゅーぴゅー音のする 強い北風に吹かれた。 おとなしく小屋の中から 降る雪でも眺めていようか?。 こんな日は 熱々の飲み物で体も心も温…

冷たい雨の日は苦手だ

細かい雨が一日中降っていた。 冷たい冷たい雨だ。 屋根からポツリポツリと 落ちている雨だれが 首筋に落ちるショック。 おー ブルブル。 まだ山の中や田んぼには 厚い雪が残ってはいるが 5時を過ぎても明るいのは とても嬉しい。 冷たい雨でも 鳥達は忙し…

ホッとしている私の心

明るい太陽に照らされた 冬の楢林の山。 葉の落ちた樹々。 鹿が歩いていないかと 黒い物が動いていないかと 私はじっと山に目を凝らす。 水をたっぷり含んだ雪が 椿の枝から 大きな音をたてて落ちた。 驚いて振り向くと 枝がゆさゆさと揺れていた。 あちらこ…

私の「大きな幸せ」

(カラー写真) 雪に囲まれた冬の幸せ。 それは 空気の清らかさ 冷たさ。 温かい飲み物の カップから上がる湯気。 ストーブに燃える薪の パチパチという音を聞きながら ウトウトと居眠り。 深い皿にたっぷり注がれた 熱々の具沢山のスープ。 数え上げれば切…

雪の上の足跡

この足跡は誰だ? 鹿なのか 犬なのか? 誰も歩いていない雪の上に 一列に続く足跡。 私も真似して 横に大きな靴の跡を付ける。 今の深夜に どんな動物が 私の足跡の横を 歩いているのか? 「さあ、一緒に歩こう」

今日も雪かき

1月4日 昼ご飯の後から 5時過ぎに暗くなり始めた頃まで せっせと雪かきに精を出した。 胡桃とシナモン ナツメグを たっぷりと入れたケーキが とてもおいしく出来た。 これでおやつも水分補給も怠りなく。 ストレッチで体をほぐし 夕ご飯をおいしく食べ 「…

重い雪

1月2日 京都から車で1時間。 膝から上まで雪で埋まるなんて 屋根に50センチの雪が載っているなんて この目で確かめないと 信じられないだろう。 朝暗いうちから タイヤチェーンの 大きな音を響かせながら 小屋の前の道路を 除雪ブルドーザーが通り過ぎ…

知的な雪の世界

朝 カーテンを開けた窓から見える景色は それはゴージャスなものだ。 山の樹々に 粉砂糖を振りかけた様な白黒の世界。 流れる川まで暗い鉛色。 「冬は苦手だ」と言う人でも この雪の知的な世界の美しさに 溜息をつくのではないか。 雪かきに精を出した後 薪…

ついに降った雪

(カラー写真) 天気予報の通り 朝目覚めれば雪だった。 途切れる事なく降り続け 屋根の上に40センチ程積もった。 そして 今も降っている。 除雪車が2度 うちの前の道を往復した。 まだ暗い早朝に 大きな音をたてて 通り過ぎる除雪車。 私も負けずに 赤と…

カフェラテとチーズケーキ

大阪 ビルの一階のカフェ。 喉が渇いた。 ここで一服しよう。 カフェラテを頼むと ラテアートを施されて出てきた。 細長いケーキと一緒に。 ガラスのカップに浮かぶ ブーゲンビリアみたいな花。 「壊れても知らないぞ」 と 熱いラテをすする。 随分前 スター…

鳥の声も川の流れる音も

鉄錆色の花をまとった杉 見上げる山の 落葉樹、広葉樹の間に ぽつりぽつりと針葉樹が見えるのは とてもいいものだ。 でも 小屋の周りは杉の木ばかり。 冬でも夏でも変わらない。 鉄錆色の花をまとった杉に 鳥が飛び交ってはいるが 好物の実のならない杉の木…

私は一日小屋の中

今日は 強い北風で 雪が横流れに降った。 走る車も少なくて 北風に揺れる杉の枝から 吹かれる雪が 粉の様に飛んで行く。 私は一日小屋の中で なんだか体が重くなる。 こんな日にも 梅や水仙が咲いている所が 日本の中にあるなんて。 白い雪景色やら ピンクの…

春になると・・・

雪の山の落葉樹の林。 赤くて固い弾けそうな葉っぱの芽を 枝いっぱいに付けてるんだろうね。 春になると 萌黄色の木々の間に 淡いピンクの山桜や 白い辛夷の花が咲いて それはそれは 胸がどきどきするのだ。 白い雪の山を 鹿が歩いていないかと 遠目に見る。…

働き者の質素なストーブ

道の駅の駐車場は 図書館の駐車場でもある。 本を抱えて出て来ると 大きな声で駐車場で話している 一番奥の集落の住人、90才の男性。 「今年の冬は寒いのう! うちの中で−2℃やど」 驚いた・・・ そりゃあ、流しの排水口まで凍るよ。 うちの小さい木の小屋…

山を眺めて歩く人

鉄錆び色の杉 錆びた鉄の色。 まるで枯れているかの様な山や林。 それは 杉の花の彩りだ。 まだ 山も畑も家の周りも 厚い雪に覆われているのに 花だって? 風吹く日に 淡い黄色の幕がはった様に 飛び散る杉花粉。 ああ、大変だ。 白いワゴンが止まる。 「乗…

納屋で凍った白菜

オチヨさんの家 オチヨさんを車で送って行くと 必ずお土産を貰らう。 「いいですよ そんなに遠くじゃないんだから」 と言ってもきいてくれない。 先日は 小豆と納屋でカチンカチンに 凍ってしまった白菜だった。 91才のオチヨさん。 現役の農婦。 艶々と光…

「−11℃」

(カラー写真) 玉子の配達にやって来た 「タマゴ」のケンジさん。 白のマスクをしてしょげている。 「今朝は気温が−11℃やった。 流しの排水口が凍ってしまった。 水が流れない」 と「ライフルマン」氏と同じ様な事を言う。 会う人との会話は、 まず、尋常…

「−17℃だった」

「ライフルマン」氏から電話があった。 「朝起きて温度計を見たら−17℃だった。 顔がぴりぴりした。 流しに水を流したら逆流した」だって。 −17℃はまんざら嘘ではないだろう。 うちのバケツの水も凍って 重い塊になったんだから。 そして又 風呂の湯と水…

自慢げな氷柱(ツララ)

道の脇 伏流水が沁み出ている所。 冬に見事な氷柱が出来る。 所々に立っている デジタル温度計より正確に 気温を教えてくれる様な気がする。 さて 今日も側を通ると 自慢げにこちらを見てるではないか。 のこぎりでシャッシャッと切り 冷凍庫に入れておこう…

温かいお湯が出た

朝の窓から射し込む光。 輝いて溢れる様だ。 空も青く その上、白い雲まで流れて。 上々の一日の始まり。 雪が散らつく昨日。 水の出ない給湯器を直しに 御年91才の「鍛冶屋さん」に来てもらった。 1時間程かかって「これで大丈夫でっせ」 ほうじ茶とバナ…

モリモリと食べた

温泉の山 支所(かつての村役場)の前で 「玉子のケンジさん」に会う。 去年の大雪で ケンジさんの池の鯉が死んだ。 屋根の雪が落ちて鯉に直撃したのだ。 そして今年も 「雪が多すぎる。 何もかも凍って、給湯器の湯が出ない。 冷たい水で食器を洗うのが嫌な…

広い空が広がる所

安曇川町 雪の道をゆっくりと運転し 琵琶湖側に下る。 大丈夫なんて思ってはいけない。 スリップして車の前に 大きな穴を開けたのを忘れないで。 山の中の狭い空から 広い空が広がる所。 白い雪の田んぼと 灰色の空との間の人間の住処。 泣いたり笑ったりの …

やるべき事を黙々と

1月31日 「水道が凍結して出ない」 集落のあちこちで困っている。 でも かつては生活水だった 年中流しっぱなしの山の水がある。 今でも豊かに庭先に流れている。 うちは伏流水をポンプで汲み上げている。 切れる様に冷たい水が 蛇口からほとばしり出る。…