雑感

心が解かれていく

比良 山の それも川筋の すぐに日陰になる様な所に住んでいる。 山の向こうから 顔を出した太陽と月が 頭の上を移動する。 野鳥が 群れをなして樹々の間を飛び交う。 雪が溶けて暖かくなると 競う様に山や原っぱが賑やかになる。 自然の中に 浸る様に住むの…

思想する人

気分がいい 実に。 青い空に白い雲が流れている。 葉っぱも出ていない 合歓の木が 枝を空に向けて広げている。 「気持ちがいいなぁ」なんて。 この豊かな眺めに色がなかったら? 白と黒の世界であったなら? 私の心を幸せにする事は出来ないだろう。 豪雨の…

ぬくぬくのネコヤナギ

どんなに風が吹いたって 冷たい雨が降ったって 「ほら ぬくぬくの僕の衣を見て!」 と、自慢げなネコヤナギ。 山桜が咲く頃には 厚い衣を脱ぎ捨て 淡い緑の葉っぱの薄衣に変わる。 それはまるで 青年になる前の まだ首の細い少年の様だ。 一生のうちで 一番…

この風の強さはどうだ

よく晴れて 日差しも明るい日。 でも この風の強さはどうだ。 朝 太陽が山の上から顔を出すと 夜の間に降りていた霜が 煙の様に水蒸気を上げている。 山際の日陰から流れ出る伏流水が 長い氷柱になっていた。 カラスが鳴いて群れている。 「春が来た」と慌て…

杉のおひつ

杉のおひつ。 赤銅の輪っかで締めてある。 30年程前 姉にもらった。 炊きたてのご飯をおひつに移し しばらく使っていた。 束子で洗い よく乾かし 大切にしていたが 内側が黒くなってしまった。 しまい込んでいたそのおひつを 何十年振りかで出した。 焼い…

無駄な一日

暴風雨で 雨が横に降った。 春一番などと 風情を感じるどころではない。 5年程前から 雨も 雪も 風も 予期せぬ大荒れだ。 毎日 きれいな声で鳴いている おしゃべりなシジュウカラ。 こんな荒れた日は どうしているの? 私? 私は小さな小屋の中で なんだか…

カミルからの荷物

チャックの畑のボランティアとして 夏から冬まで集落にステイしていた スイス人のカミル。 冬の日本から夏のニュージーランドを経由して スイスに帰ったのは12月の終わりらしい。 そのカミルから荷物が届いた。 お母さんが編んだマフラーと帽子。 私の住所…

温かいお湯が出た

朝の窓から射し込む光。 輝いて溢れる様だ。 空も青く その上、白い雲まで流れて。 上々の一日の始まり。 雪が散らつく昨日。 水の出ない給湯器を直しに 御年91才の「鍛冶屋さん」に来てもらった。 1時間程かかって「これで大丈夫でっせ」 ほうじ茶とバナ…

自然との対話

楢の林 「もうすぐですよ、そこまで。ちょこっとね」と 積もった雪を見ながら 春がそこまで来ていると言う人。 「雨の日は嫌だなあ 億劫になる」と言う人。 そして 「陽の光と青い空は 萎えた心に力を与える」と私。 地球に住んでいるからこそ出来る 自然と…

雲一つない夜空

狐?、犬?、それとも狸? 夕方やって来た「弟君」が 深夜に帰った。 見送りに出ると 固くなった雪が 外灯の光でキラキラと光っていた。 吐く息が白い塊で 暗闇に流れた。 雲一つない夜空に 音のしそうな星座や星達。 悩みを抱え 胸がいっぱいの「弟君」 深…

午前7時

11日 午前7時 三日月が南東の空に浮かぶ 午前7時。 朝焼けに色づいた淡い雲。 歩けば バリバリと音を立てる雪。 ブルブルっと冷気に身を震わせ 小屋に後戻りする。 ミルクを入れたカップに 熱い紅茶を注ぎ こんがり焼けたパンと ヨーグルトを食べよう。 私…

雨の一日

5日(カラー写真) 「冬の雨が一番嫌だ」 と、クロネコのドライバーさんが言う。 そんな冬の冷たい雨の一日だった。 強い風とさらさらと降る雨。 屋根から滴り落ちる雨だれ。 午前中にチャック一行がやって来た。 小雨の中でのそり遊び。 遠くで子供の笑う…

良いお年を

京都 北区 お天気のいい今日 京都へお墓参り。 比叡山が真向かいに見えるお墓を 水で洗い花を供える。 ちょっとしたお礼の大原の漬け物 友達が見たいと言ったDVD そして 楽しいカレンダー。 北山郵便局から出した。 今年はまだ 書いていない年賀状。 いつも…

EMSで砂漠の町へ

奥比良 武奈ヶ岳(ぶながたけ) カリフォルニアの砂漠の町で 男のお友達方と楽しい日々を送っている 30年来の友達。 86才 男 アメリカ人。 今年も個展をした現役の画家だ。 その友達に 毎年送っているクリスマスカード。 一日延ばしにしていた。 「こり…

スイス人カミルの別れのレモンタルト

カミルのレモンタルト ジュネーブの母親に電話し 作り方を確かめながら レモンタルトを作るカミル。 皿は バター、小麦粉、水。 レモンクリームは レモン、バター、砂糖 コーンスターチ、玉子、すりおろしレモンの皮。 からりと焼き上がった皿に いい香りの…

お調子者の私

京都 宝ケ池 友達の個展に行く。 京都の北の宝ケ池。 緑の多い地域だ。 風は冷たく気持ちのいい空気だ。 沢山の知人とギャラリーで会う。 「おお、久しぶり」 コーヒーを飲みながらの長い話。 仲代達矢の無名塾公演 「肝っ玉おっ母(とその子供達)を見に 福…

普通の日常

シュトーレンに振りかけた粉砂糖みたい。 薄く切るとプンとイーストの香り。 そんな今朝の雪だった。 太陽が 山の向こうから顔を出すと 消えてしまう。 張りつめている キンとした冷気が谷筋に流れて 気持ちのいい朝だ。 ストーブで暖かい小屋の中。 朝のミ…

大津市 雲は 下から見る方がずっといい。 飛行機の窓から 白く輝く綿みたいなのを見た時 そう思った。 青い空の下をのんきそうに 又、ある時は忙しそうに 流れて行く雲。 今日も 夜空はキーンとして 星はクリアに輝いている。 暗い空に向かって息を吹くと 白…

「頼りにしてるよ」

「雪が降ります」「雪が降ります」と ニュースの天気予報が言う。 でも 今日も気持ちのいい青空。 夜にはクリーム色の月と 冬の星座オリオンが 私を見下ろす様に輝く。 白い色で覆われた景色。 それは 本当に美しいものだ。 しかし 雪は一日でも遅い方がいい…

人気者の柿の木

酒屋さんの側の渋柿の木は こう見えて 中々の人気ものなのだ。 赤い実をたわわに実らせているのが いかにも秋の風情を醸し出しているのか。 写真を撮る人の心を掴む。 景色が雪で白く変わる頃 この赤い実は枝に二つ三つ。 それが又いい被写体になる。 沢山の…

ピーピーと鳴く鳥達

木々の間から ピーピーと鳴き声がする。 あちらこちらから。 黄色の葉っぱはもう落ちてしまい 赤いのは益々深みを増した。 枝だけになってしまった木々が山を覆う。 あの木々の間を ピーピーと鳴く鳥達が 枝から枝へと飛び回っているのか。 赤い実はもう無く…

大きなMの看板

じつに広くて高い空間。 真っすぐに国道が南北に走る。 ビルもなく 細い道もない。 しかし 殺風景な国道の町並みではない。 こんな所が 私の住む集落の人達が言う「街」だ。 大きなスーパーマーケットが出来 道の駅が出来 音響効果のいい文化会館が出来ると …

冷たい雨の日

山間に架かる橋の上。 私は車をゆっくり止める。 カメラを抱えた数人が 最後の紅葉にレンズを向ける。 「ああ、駄目駄目 あの山霧を撮らなくては」 と、心の中でおせっかいな事を言う。 横着な私は 車の窓から小さなカメラを 山に向ける。 二回シャッターを…

赤いセーター

どこからやって来たの? こんなに綺麗な色をして。 見上げても 見回しても分からない。 つやつやとしっかりとした葉っぱ。 道の脇に吹き溜まって その辺りが赤や黄色のゴブラン織り。 こんな色のセーターが欲しい。 寒くて冷たい冬も 背筋を伸ばして歩けそう…

樹の顔

教えてもらった訳ではない。 木肌、割られた木目、色 風化した姿。 いつの間にか これは何の木だと分かる様になった。 桜は割ると薄い紅色。 甘い匂いがして 「ああ、小学校の時の木琴の木だ」と 木琴の音色までも思い出す。 栗は風化すると特徴が出る。 固…

雪虫(ユキムシ)

「あっ、雪虫・・・」 水灰色の5ミリ程の虫。 ふわふわと綿毛の様に飛んでいる。 初雪が降る前に現れるので雪虫。 自然豊かな山の中に住んでいると 豪雪、豪雨、台風と 災害にはことかかない。 そして動物との陣地取り。 虫達との闘い。 ある日突然 蟻が小…

野菜のクレープ

チャックの小屋に滞在中の スイス人のカミル。 そこに フランス人のポーリンが合流した。 ポーリンはとても料理が上手だと カミルは嬉しくて仕方ない。 そのポーリンが作った「野菜のクレープ」 薄焼きクレープじゃなく韓国のチヂミの様だ。 中々の出来だっ…

停電の為に

21号台風で 三日間の停電を経験した。 当たり前だった夜の明るさが ろうそくと懐中電灯の灯りだけになり 暗闇がこれほど難儀な物だったのかと知った。 そして これからも起きるであろう停電の為に 発電機を備えるべきだと思った。 しかし 発電機は時々使わ…

ずっしりココアケーキ

ココアのケーキを焼く。 胡桃を包丁で細かく切る。 刃先から伝わる胡桃の感触。 ココアはバンホーテン。 バンホーテンのココアパウダーの魔法。 これだけで濃厚で上等なお菓子になる。 まずは玉子から。 材料を全部混ぜて 大きなパウンド型2個に残さずに入…

青い空と明るい陽の光

楢の林 朝から雲一つない空 空気が冷たい。 こんなに気持ちのいい日に 家の中にこもるのは 精神衛生によくない。 そこで私は 小さなカメラをズボンのポケットに 「ちょっと 歩いてくるか」 台風の風で南に倒れたシダ。 中から小さな野鳥が驚いて飛び立つ。 …