雑感

ストーブの薪

小さな木の小屋に住んでいる。 コンパクトで便利な空間だ。 その空間のほぼ真ん中に 鉄板製の薪ストーブを置いている。 一日の2/3を 薪を燃やし暖をとっているのだが この薪の調達が大変だ。 一年中薪の事を考え 「木をあげますよ」とお声が掛かると 夫は…

私の「大きな幸せ」

(カラー写真) 雪に囲まれた冬の幸せ。 それは 空気の清らかさ 冷たさ。 温かい飲み物の カップから上がる湯気。 ストーブに燃える薪の パチパチという音を聞きながら ウトウトと居眠り。 深い皿にたっぷり注がれた 熱々の具沢山のスープ。 数え上げれば切…

「会うが別れの始めなり」

チャックの畑のボランティアで 数ヶ月滞在したニコラウス。 パリから車で5分の所が実家の 19才の男の子。 ニコラウスに貰った蜂蜜を ストーブの上で湯煎にし とろとろになったのを 毎朝パンに塗って食べる。 FAUCHONのフレーバーティを リュックに詰めて …

もう一つのアボカド

アボカドを見るたび ロサンゼルスの寂しげな知人と 寂しげな屋上のアボカドを思い出す。 そんな事を昨日話した。 そしてもう一つのアボカド。 最近読んだBBCのサイトの記事から。 私が好きなアボカドは一個の実を育てる為に 272リッターの水が必要だ。 だ…

重い雪

1月2日 京都から車で1時間。 膝から上まで雪で埋まるなんて 屋根に50センチの雪が載っているなんて この目で確かめないと 信じられないだろう。 朝暗いうちから タイヤチェーンの 大きな音を響かせながら 小屋の前の道路を 除雪ブルドーザーが通り過ぎ…

謹賀新年 2019

明けましておめでとうございます。 平和で穏やかな年でありますように。

帰ってきた文庫本

琵琶湖 東岸 大阪で泊まったホテルに 本を忘れた。 寝る前に読み 枕の横に置いたまま。 Amazonで1円で買った文庫本。 ホテルから 着払いで送られてきた 料金は801円。 「おお お帰り」 数日の間 私の元を離れた 見慣れた本の帰宅。 迷って彷徨っていた …

何だろう この香りは?

小糠雨が降り 靄が山を包んだ 暖かい日。 畑から立ち上る 草を燃やす煙が 靄と同化し 緩やかに流れて行く。 何だろう この香りは? 雨に濡れた落葉の 動物の残した糞の それらが土に還る時の匂いだ。 葉や花が 伸び開く時の 溌剌とした青い香りではなく しっ…

大根おろしを食べながら

おやつのビスケット 次の干し大根にするべく 待機している皮をむいた大根。 小屋の隅に置いてある。 新聞に包み 外に置いてある大根。 取りに行くのが面倒で 干し大根用を使う事もしばしばだ。 この大根の味の変化に驚いた。 萎びかけた大根での大根おろし。…

一気に冬が来た

図書館の裏 夫が京都から帰宅。 「トンネルの出口の温度計が −1℃だった」とか。 私が夕方4時過ぎに通った 山道の温度計は4℃だった。 この数日で 周りの山の広葉樹は すっかり葉を落とした。 一気に冬が来た。 ストーブによく乾いた薪をくべ 上に置いた二…

恒例「芋煮会」

毎年 晩秋の紅葉が散る頃 恒例「芋煮会」に 京都の友達が数人やって来る。 今年はレギュラーメンバーの 一人が欠席。 芋煮とは 具沢山の豚汁に 小芋を加えたものと 思えばいい。 丁寧な仕事をするタエコさんが 牛蒡をささがきにし 油揚げに熱湯をかけ油を抜…

フランス娘 アシュレッド

午後4時40分 台風21号の三日程前に チャックの畑のボランティアで フランスのリールという ベルギーとの国境沿いの街からやって来た 21才のフランス娘、アシュレッド。 大人も震え上がった21号台風にも 怖くなかったと強がった。 そのフランス娘が …

ふかふかの冬布団

朝晩 ストーブに薪をくべ始めて随分になる。 なのに 布団が薄い夏布団と毛布だけだったなんて。 冬の布団を出した。 ふかふかの冬布団。 暖かい布団にもぐりこんで 眠る事の出来る幸せ。 質素だが3度のご飯を 美味しく食べる幸せ。 雨露をしのげる小屋のあ…

穏やかな日は口笛など吹いて

一日がまだ明け切らない 灰色の空気の中で 鳥が鳴き始める。 目覚めて靴をはき ぼんやりした頭を 冷気で覚醒し トコトコと朝の散歩。 小さなカメラを ズボンのポケットに入れて。 山の向こうから 顔を出した太陽に照らされて 草や樹々が輝いている。 こんな…

家の風格

タイチさんの家 私の住んでいる集落には 400年経った家がある。 くず屋葺きの屋根を トタンで覆ったトミコさんの家だ。 太い柱や梁もその当時のまま。 襖が開けにくい等の狂いもなく どっかりと建っている。 そんな家々の中で ひと際目を引くのが タイチ…

水たまりの中の空

夜に雨が降り 朝には青空という日が続く。 朝の散歩中に見た 水たまりの中の空。 そして 昼間の明るい日差しが なんと気持ちのいい事か。 台風で倒れかけたままの柵。 気になっていたのを修理した。 野ブドウやアケビの蔓が絡まった柵。 チョキチョキと蔓を…

すごく幸福でなくてもいい

気持ちのいい日が続く。 朝 山に朝靄がかかり 太陽はまだ山の向こうから 顔を出さない。 冷たい空気が 肺の中まで届く様だ。 野菊が群れて咲き そんな景色の中で暮らしていると 世界の出来事が遠くに見える。 平凡な日常が一番大事だ。 すごく幸福でなくても…

炭の燃える音と色

さて 昨日 トミ子さんから貰った炭。 早速夜にストーブにくべた。 燃える薪の上にそっと載せる。 パチパチと音をたてて しびしびと小さな炎をあげて燃える。 炭が暖房手段だった子供時代。 家族が火鉢を囲み みかんを食べたり餅を焼いたり。 ラジオを聞きな…

夕焼け空にシャワーの様な雨

「あげると言うものを断ってはいけないよ。 次にくれなくなる」 と、20代の時にしっかり者の友達が私に言った。 ぼんやりの私は 友達のこの言葉に甚く感心した。 「なるほど」と。 あの日から幾星霜 友達はずっとしっかりしたまま年をとった。 先日、ケン…

今日の一日(午前6時半から午後6時まで)

図書館のパーキングにて 夏から秋にかけて バタバタ ジタバタの日が続き 気がつけば10月も半ばが過ぎた。 夜明けが遅くなり 窓の外の白い朝もやを見ながら バターと紅色のすももジャムを塗った パンをかじる。 10時頃 郵便配達の車が止まり ポストに友達…

花梨(カリン)

花梨(カリン) 花梨と書いてカリン。 同種ではないが西洋花梨はマルメロ ポルトガル語だ。 目で見る「花梨」という字の美しさ。 音で聞く「カリン」「マルメロ」の響きの心地よさ。 熟すと静かな黄に色づく。 小柄な90才の女性が レジ袋いっぱいのカリン…

朝にはライトダウンをはおった

ハロウィンは10月の終わりの日。 霜が降りる頃。 クリスマスよりも 子供に人気のハロウィン。 子供英語教室を経営する友達は 飾り付けやプレゼントの用意やら 忙しくて仕方がない。 私の小屋の中。 テーブルの上に 木の鉢に盛られたみかんが山盛り。 空気…

終日の雨

強い風や雨に叩かれても 頭を下げて 通り過ぎるのを待つだけ。 そんな気位の高い花は秋明菊。 うちに来る人は皆 群れて咲く花を手にとり 「綺麗だねぇ」 太陽が一日顔を出さず 鳥の声を聞いたかな? 雨が終日しとしとと降る今日 甘いビスケットを食べながら …

「ああ 疲れた」

栗の木 軽トラ荷台 90才代の姉妹に会い そして 車で家まで送った。 トミコさんから 「さつま芋と蔓を取りに来て」 と 電話を貰う。 薄暗くなる頃に帰宅すると チャックの小屋に滞在中の 21才のフランス人の女の子が来て クレープを焼いてくれた。 そして…

日々の暮らしは日常に

京都岩倉から比叡山を望む 9日間、京都へ「通勤」していたのに 夫の家のお墓参りに行く事が出来なかった。 比叡山を望む墓は 私が通った岩倉から そんなに遠くない所にある。 お墓に花を供えるだけの事なのに 行けば気分がスッキリし 行かなければ何故か心…

「餃子食べる?」(2)

「餃子食べる?」女史の名前が見えないとはいえ そしていくら私がその話に衝撃を受けたとはいえ 何人かの人に向かってビックリ話を書いたのは 自分自身に後味の悪さがあった。 しかし その後味の悪さを幾らかだが緩和する事があった。 私が今日まで通ってい…

「餃子食べる?」

「餃子食べる?」 と知人から電話がかかって来た。 貰いに行くと 「じゃあ 1900円」と請求された。 「遅いから泊まって行きなさいよ」 と 知人に親切に言われたので泊めてもらった。 朝 礼を言って去ろうとすると 「じゃあ 3500円」と請求された。 …

台風が過ぎて

21号台風が近畿を真っすぐ北に通り過ぎ 私の住む滋賀県も風速39メートルを記録した。 電線が山や道路脇の杉林の間を通っている。 台風でなぎ倒された杉の木々に電線は断ち切られて 停電は六日間続き、電話、携帯は9日間使えず テレビ、インターネットは…

不安な日々

3日 午前7時 日常的になった災害ニュース。 うちも台風で何回か被害にあった。 ニュースを見たり聞いたりする事で 不安になる日々だ。 今も21号台風が 刻々とこちらに向かっている。 今日は一日何も手に付かず 雨や風に叩かれる小さな小屋の中で 不安な…

福井小浜のテトラポッド

一つが40トンの消波ブロック テトラポッド。 若狭湾小浜港にズラリと並ぶ。 側に立った人間が小人に見える大きさだ。 滑らかな風合い 機能を追求された物が持つ シンプルな美しさ。 こんなに重いものが 東北震災の津波では 波に飲まれ流されたなんて。 台…