雑感

お調子者の私

京都 宝ケ池 友達の個展に行く。 京都の北の宝ケ池。 緑の多い地域だ。 風は冷たく気持ちのいい空気だ。 沢山の知人とギャラリーで会う。 「おお、久しぶり」 コーヒーを飲みながらの長い話。 仲代達矢の無名塾公演 「肝っ玉おっ母(とその子供達)を見に 福…

普通の日常

シュトーレンに振りかけた粉砂糖みたい。 薄く切るとプンとイーストの香り。 そんな今朝の雪だった。 太陽が 山の向こうから顔を出すと 消えてしまう。 張りつめている キンとした冷気が谷筋に流れて 気持ちのいい朝だ。 ストーブで暖かい小屋の中。 朝のミ…

大津市 雲は 下から見る方がずっといい。 飛行機の窓から 白く輝く綿みたいなのを見た時 そう思った。 青い空の下をのんきそうに 又、ある時は忙しそうに 流れて行く雲。 今日も 夜空はキーンとして 星はクリアに輝いている。 暗い空に向かって息を吹くと 白…

「頼りにしてるよ」

「雪が降ります」「雪が降ります」と ニュースの天気予報が言う。 でも 今日も気持ちのいい青空。 夜にはクリーム色の月と 冬の星座オリオンが 私を見下ろす様に輝く。 白い色で覆われた景色。 それは 本当に美しいものだ。 しかし 雪は一日でも遅い方がいい…

人気者の柿の木

酒屋さんの側の渋柿の木は こう見えて 中々の人気ものなのだ。 赤い実をたわわに実らせているのが いかにも秋の風情を醸し出しているのか。 写真を撮る人の心を掴む。 景色が雪で白く変わる頃 この赤い実は枝に二つ三つ。 それが又いい被写体になる。 沢山の…

ピーピーと鳴く鳥達

木々の間から ピーピーと鳴き声がする。 あちらこちらから。 黄色の葉っぱはもう落ちてしまい 赤いのは益々深みを増した。 枝だけになってしまった木々が山を覆う。 あの木々の間を ピーピーと鳴く鳥達が 枝から枝へと飛び回っているのか。 赤い実はもう無く…

大きなMの看板

じつに広くて高い空間。 真っすぐに国道が南北に走る。 ビルもなく 細い道もない。 しかし 殺風景な国道の町並みではない。 こんな所が 私の住む集落の人達が言う「街」だ。 大きなスーパーマーケットが出来 道の駅が出来 音響効果のいい文化会館が出来ると …

冷たい雨の日

山間に架かる橋の上。 私は車をゆっくり止める。 カメラを抱えた数人が 最後の紅葉にレンズを向ける。 「ああ、駄目駄目 あの山霧を撮らなくては」 と、心の中でおせっかいな事を言う。 横着な私は 車の窓から小さなカメラを 山に向ける。 二回シャッターを…

赤いセーター

どこからやって来たの? こんなに綺麗な色をして。 見上げても 見回しても分からない。 つやつやとしっかりとした葉っぱ。 道の脇に吹き溜まって その辺りが赤や黄色のゴブラン織り。 こんな色のセーターが欲しい。 寒くて冷たい冬も 背筋を伸ばして歩けそう…

樹の顔

教えてもらった訳ではない。 木肌、割られた木目、色 風化した姿。 いつの間にか これは何の木だと分かる様になった。 桜は割ると薄い紅色。 甘い匂いがして 「ああ、小学校の時の木琴の木だ」と 木琴の音色までも思い出す。 栗は風化すると特徴が出る。 固…

雪虫(ユキムシ)

「あっ、雪虫・・・」 水灰色の5ミリ程の虫。 ふわふわと綿毛の様に飛んでいる。 初雪が降る前に現れるので雪虫。 自然豊かな山の中に住んでいると 豪雪、豪雨、台風と 災害にはことかかない。 そして動物との陣地取り。 虫達との闘い。 ある日突然 蟻が小…

野菜のクレープ

チャックの小屋に滞在中の スイス人のカミル。 そこに フランス人のポーリンが合流した。 ポーリンはとても料理が上手だと カミルは嬉しくて仕方ない。 そのポーリンが作った「野菜のクレープ」 薄焼きクレープじゃなく韓国のチヂミの様だ。 中々の出来だっ…

停電の為に

21号台風で 三日間の停電を経験した。 当たり前だった夜の明るさが ろうそくと懐中電灯の灯りだけになり 暗闇がこれほど難儀な物だったのかと知った。 そして これからも起きるであろう停電の為に 発電機を備えるべきだと思った。 しかし 発電機は時々使わ…

ずっしりココアケーキ

ココアのケーキを焼く。 胡桃を包丁で細かく切る。 刃先から伝わる胡桃の感触。 ココアはバンホーテン。 バンホーテンのココアパウダーの魔法。 これだけで濃厚で上等なお菓子になる。 まずは玉子から。 材料を全部混ぜて 大きなパウンド型2個に残さずに入…

青い空と明るい陽の光

楢の林 朝から雲一つない空 空気が冷たい。 こんなに気持ちのいい日に 家の中にこもるのは 精神衛生によくない。 そこで私は 小さなカメラをズボンのポケットに 「ちょっと 歩いてくるか」 台風の風で南に倒れたシダ。 中から小さな野鳥が驚いて飛び立つ。 …

時は続いて行くのだ

10月30日 二つの台風が去っても 青空は見えず しかし 雨の山は 色が変わり始めた。 朝から吹いていた 強い北風が止んだ午後。 買い物で山を下る。 途中で見かける ブルーシートで屋根を覆った家々 数えきれない倒木。 自然の力には勝てない。 ねじ伏せら…

台風21号

10月9日 ほんのしばらくご無沙汰しました。 台風21号で22日夜に電気が止まり 家の灯り、井戸水のポンプ、パソコン、携帯、電話・・・ 電気を使っているものは全て使えなくなりました。 今日夕方、やっと電気が灯りました。 明るい部屋、蛇口から溢れ…

無花果(イチジク)

400メートルの道を 手押し車を押して チエコさんがイチジクを持って来てくれた。 庭の池の上に 枝を広げたイチジクの木。 腰の曲がったチエコさんが 手を伸ばして採ってくれた。 本当に有り難く思う。 夕方になると ストーブに薪をくべる。 香ばしい香り…

友達が作った豆本「世界の名画」

縦が6センチ 横が8・5センチ 厚みが1センチ。 友達が作った豆本のサイズ。 紙は木炭紙で 表紙は濃いピンクの和紙だ。 ケースはボール紙 ゴールデンバットが飛んでいる。 手元にある材料で作った。 名画全集の広告から セザンヌやゴッホや ゴーギャン等を…

毒キノコであっても

スギヒラダケ 秋の自然の嬉しさは 赤い実であったり 栗やドングリであったり 枝がしなる程の柿の実の色であったりする。 形や色のかわいさでは キノコも負けてはいない。 山や林の腐葉土から 顔をだすキノコ。 食用になるのも 毒キノコであっても そのかわい…

「おやおや・・・邪魔をして失礼」

冷たい雨が 朝からずっと降り続いた。 山に靄がかかり それが 下から上へと這い上がって行く。 私は一日何をするでもなく そして 前の道路を走る車も少なく 喜んでいるのは 黄色く色づき始めた 木の葉っぱだけだ。 傘をさして表に出ると 足もとを 土色をした…

痩せた土に植えたトマト

痩せた土に植えた 21本のトマトの苗。 雨と時々の油かす。 そして 太陽の光だけで 沢山の実を付けた。 2、3日前まで 赤い実を付けていたのが 急に衰え始めた。 夕方 ネットを取払い 支柱とトマトの茎を抜いた。 思い残す事はない。 小さな青い実を採り …

正倉院からパンプキンまで

草津AEON "trick or treat"なんて言ってるんだろうか? 子供達。 すっかり日本に定着してしまった ハロウィン。 その内に 「Thanks Giving Dayだ」と スーパーやデパートで ターキーの丸焼きが売られたりするかも知れない。 この国は 外国の文化や文物を 抵…

ミゾソバ(溝蕎麦)

澄んだ水が流れる溝や 伏流水が沁み出ている道路脇。 淡いピンクの 少女の様な風情の花 ミゾソバが群れて咲いている。 摘んで器に投げ入れ 枯れてくると 膨らみを持った花弁が ぽとりぽとりと机に落ちる。 この花はやはり 野に咲く花なのだ。 家の中で生を終…

葉書の便り

知人から葉書が届いた。 「しみじみと のらりくらり」 「ベランダの大きな鉢に 猫じゃらし8本、げんのしょうこ7輪、赤紫蘇 秋を感じさせてくれます」だって。 京都のど真ん中。 マンションの8階から見える街には 緑がぽつりぽつり。 そんな殺風景な風景を…

輝く白い月

小さな青いみかんが届く。 段ボール箱にびっしりと三重から。 木のボウルに盛られたみかん。 カーテンを少したぐり寄せ 黒い夜空を見る。 視線の先に輝く白い月。 北風の強い日だった。 会う人は皆 「寒いねぇ」 壊したくない 穏やかで平和な日常。

さつま芋の蔓の佃煮

トミコさんのさつま芋の蔓。 雨の昨日。 夕方にひたすら皮を剥いだ。 皮の無くなった淡い緑の茎を ポキっと折っては 小さいブルーのプラスチックの洗濯桶に ポイッと放り込む。 大きめの鍋に溢れる程の 翡翠色の茎。 グラグラと炊いていると 湯が灰汁で黒く…

夏布団の洗濯

コンコンコンコンと 今日も一日キツツキは忙しそうだ。 私も忙しい。 夏に活躍した扇風機や 夏布団の洗濯。 早くやって来た秋。 小屋の中に居座っている 夏の名残。 何とも居心地が悪い。 頑張る洗濯機と私。 洗っては干す。 開け放した窓で 旗の様にたなび…

うとうとと居眠り

午後5時20分 丁度半分の白い月が 南の空に浮かぶとき。 ほっとさせる ドアの上の外灯の黄色い光。 夜に 何ヶ月ぶりかで ストーブに薪をくべた。 暖かくなった小屋の中。 テーブルに頬杖をついたまま うとうとと居眠り。 熱かったお茶が冷たくなり 見てい…

「元気でね」

秋明菊 小雨の降る 朝の9時に家を出て 午後の 空も雲も美しい琵琶湖岸を車を走らせ 帰って来たのが夕方の5時半。 夜 チャックの小屋に泊まっている スイス人のカミルが メキシコ人のアルトゥーロとやって来た。 アルトゥーロが帰国する。 日本に来る前に …