自然

カタツムリの殻? それとも家?

自然の造形の妙と言わずして どう表現すればいいのか。 草の陰に隠れていても 私は見つけたよ。 カタツムリの殻? それとも 家? ぐるぐる巻いて 柔らかな半透明の 砂の様な色。 私が編み上げ靴を履いた足で すぐ近くを行ったり来たり。 そんな時にも 一生懸…

小屋のそばの栃の木

ドングリの実を植えた覚えはある。 でも 芽が出て来た葉っぱは少し違った。 「しゅっとした男前」さん、タイチさん そのどちらに聞いても それは栃の葉っぱだった。 りすが植えたのだと断言する「男前」さん。 埋めた木の実を忘れてしまうりす。 それが芽を…

可愛い花 アカモノ

アカモノ うちに時々遊びに来る「弟君」 昨日も夕方にやって来て 私の作ったへんちくりんな晩ご飯を食べ 曜日が変わってから帰って行った。 「弟君」はブログというものが嫌いだ。 綺麗事しか書いていないからだそうだ。 成る程・・・ 小屋の前の崖に 釣鐘み…

旬の意味

蕨の葉(しだ) 蕨はどこにでも生えている。 うちの回りでは。 そして 冬を除けばいつでも。 小僧の様な蕨が出始める春。 くるっと丸まった蕨の先っぽを 競う様に採るのが楽しかった。 いつでも採れると言っても 夏や秋に摘んで 天ぷらやおひたしにしようと…

時の過ぎ去る速さ

琵琶湖東岸 色づいた麦畑と 田植えの終わった水田が隣り合わせ。 遮るもののない 広い空間に広がる田畑。 豊かだなあ、この風景 ため息までつきそうだ。 ついこの間まで 青い麦の葉っぱが私を驚かせた。 今日はもう明るい茶色だ。 そして一週間後には 成熟し…

小さな谷の小さなダム

うちの小屋の北側は かつての暴れ谷だ。 大雨で谷の形が変わり 田んぼは谷の水で溢れた。 50年程前に その谷に出来た治水ダム。 全く風情はないが 大雨でも谷の形が変わる事はない。 山の中の源流の水を集め 今日も透明で清らかな水が 小さなダムから落ち…

それは私だ

ピンクのアカツメグサや 黄色のウマノアシガタ 柔らかい草がはびこる野原に 足を踏み込んではいけない。 いくらそれが 輝いて魅力的であっても。 蛇がいる ムカデがいる。 雨の降った後にはヒルがいる。 部分的に用心深い私は 草が数センチ伸びている所は 長…

わすれな草

わすれな草 オチヨさんの家の回りに群生している花。 淡い空色の花、わすれな草。 「幾らでも引いて持って帰っておくれ」 という言葉に甘えて10本程貰った。 しっかりと根付き 自己主張もせず 毎日花開く。 星の様な小さな花だ。 カメラのレンズを近づけて…

緑や青、白という色

モフモフ、モコモコ 山を覆う緑。 吸い込まれそうな 青い空に白い雲。 その上 飛行機雲までが 東から西へと線を引く。 やっぱりこれでないと。 緑や青、白という色は 心を元気にする。 少なくとも 今日の私の心は 昨日と違って元気だ。

雨と風の冷たい日だった

私の住む市を 西から東に流れる川。 それは琵琶湖に注いでいる。 その川の堤の桜の並木は 最終地の琵琶湖まで 途切れる所はあるが続いている。 ついこの間 春が来たと喜んで歩いた ソメイヨシノの桜並木。 田植えの終わった今 田んぼの向こうの並木は葉桜だ…

五月はいい季節

藤の花はもう盛りが過ぎ 紅ウツギが淡いピンクの ラッパ見たいな形の花を咲かせ始めた。 ニセアカシアの白い花の房。 名前も知らない花達も 一斉に花を咲かせる。 優しい香りがする空気。 そりゃあそうだ。 あんなにも沢山の花の香りが 漂っているんだから。…

青い草

若い青い草の葉が お陽様の光を浴びて 光っている。 スカンポのひょろひょろとした茎。 赤みがかった花が ドライフラワーの様な風情だ。 10本程手折ったスカンポの花達。 テーブルの上で花開き 赤から淡い緑に姿を変え 身をよじり上を目指している。 さあ…

黄色の花 ウマノアシガタ

ウマノアシガタ 植物学者は この花をどう思って ウマノアシガタなんて名付けたの? うちの小屋の回りにも 道路脇にも 坂道にも 風に揺れて群れて咲いている。 明るい野原の中で ひときわ明るく輝いて 細い茎を右に左に。 何て楽しそうなんだ ウマノアシガタ。

姿を現した寺

山の中の 川に沿って出来上がった集落。 そのひとつひとつにお寺がある。 何百年もこの地に住み次いでいる人達は お寺をとても大事に思っている。 私の住んでいる集落の寺は曹洞宗永平寺の末寺だ。 廃校になった小学校が取り壊されると その寺は姿を現した。…

ワカメを貰いに小浜へ

福井県小浜市矢代 無農薬有機栽培野菜を 一生懸命作っている アメリカ人のチャック。 いつも有機肥料用の材料を探している。 「小浜で屑ワカメをくれる人がいる 軽トラで一緒に行ってくれないか」 と言うチャックのお願いで小浜まで行った。 京都の同世代の…

白いガマズミの花

ガマズミ 面白い名前だ ガマズミ。 山に咲く木の花。 白い5弁の花びらに 飾りの様な5本の雄しべか雌しべ。 秋には 可愛い小さな赤い実が たわわに実る。 それは 薬にもなるし おいしく食べる事も出来る。 小鳥も大好きな 可愛い姿に似合わない名前の木 ガ…

山に咲く藤の花

春になり まずは桜から。 次々へと花が咲き始めると 風景に色があるという 幸せを感じる。 今が盛りの 山に咲く藤の花。 伸びた蔓が 回りの木を縛ったり 又 収めようがなく だらりとしていた冬の日。 それを忘れたかの様に 緑の葉っぱに守られた 風にも香り…

時は飛ぶ様に

薄着に慣れた日々。 首のあたりから 冷たい空気が入り込む。 今日はとても寒く感じる日だった。 耕耘機で掘り返された田んぼ。 水が張られた田んぼに ツバメが飛び交うのも後少しだ。 ほんの少し前まで 雪が残っていたのに。 時は飛ぶ様に過ぎて行く。 後ろ…

活字を見ると・・・

私の住む所はかつての村で 人口は約2500人。 限界集落のモデルの様な所だ。 そんな村の中心地 私が「ミッドタウン」と密かに言っている所に 立派な図書館がある。 私はここで映画雑誌や美術雑誌等と共に 活字本、つまり、小説やエッセイ、評論みたいなの…

「アジュガです」

アジュガ 「ああ、驚いた」 春の花は突然花開く様な気がする。 昨日も歩いた道のそばに 淡い紫の花の群生。 暖かい陽の光を浴びて 背筋を伸ばす。 淡い紫の衣をまとい 静かに並んで私を見ている。 お喋りは似合わない。 「名前は?」と尋ねると 小さな声だけ…

一番美しい樹々の姿

芽吹きの季節は心が騒がしい。 ポケットやカバンに入れたカメラを ごそごそと取り出し 日々変わっていく山の色を 全て取り込みたいと シャッターを押す。 欲張って何枚撮っても もう一度見直す事などないのに。 後少しで 淡い緑は濃い緑に変わる。 ほんの短…

灰汁抜きの灰はぱらぱらと

干し蕨の歯ごたえと 濃くのある味わい そして 日なたの香り。 一度その味を経験すると忘れられない。 旬の時にほんの一束程を採る。 天ぷらにしたり 重曹で灰汁をとってから おひたしにしたりする。 ふと 今年は干し蕨を作ろうと それはそれは沢山摘んだ。 …

紅木蓮

数日間の暖かさで 回りの樹々は大忙しだ。 どこよりも 花が咲くのが遅い うちの紅木蓮。 重たい程に満開になった。 回りの山も 淡い緑のグラデーシォン。 この美しさが あっという間に過ぎ去ってしまうのが 私は悔しくてならない。 呑気そうに山を見上げてい…

ヤブツバキ

シゲさん宅の白椿が 道路にぽたぽたと落ちて その上を車で走るのが とても痛々しい。 厚い白い花びらが 轢かれて茶色に変わってしまった。 小さな三角の石のお地蔵さん。 大きくて立派なヤブツバキが お地蔵さんを守る様に枝を広げ 沢山の赤い花を咲かせてい…

琵琶湖東岸の春

琵琶湖東岸 琵琶湖の東岸も春の盛りだ。 麦畑の緑の広がり。 花びらが散った後の葉桜の並木。 気持ち良さそうなマンションの前 一列に咲いているピンクと白のハナミズキ。 そして 綺麗に刈られた草原に並ぶ メタセコイアの芽吹き。 黄砂で白く煙っている比良…

モミジイチゴの頼み事

モミジイチゴ 「どうぞ、私なんか写真に撮らないで下さいよ。 甘酸っぱい果汁の黄金色の実になった時に 撮って欲しいんです」 と、雨に濡れた白い花びらのモミジイチゴが 私に言う。 おやおや 一人前になった時に撮ってくれだって。 曇り空の下で 雨粒を付け…

霞んだ空を見上げて

琵琶湖東岸 遠くの山が見えないのは黄砂のせい。 昔の人が歌に詠んだ春霞は黄砂なの? 遠く離れた砂漠からの長い旅。 蝶々も海を渡って旅をする。 渡り鳥も南から北、北から南へと 一途に目的地を目指す。 ダイナミックな旅をする 小さな物達。 それらのどれ…

山吹と共に夢を見る

ヤマブキ 山の中から一枝切り取り そこらにあるジャムの瓶に水を入れ 作業台の上に置いた山吹の花。 必要なものしかない仕事場に 瑞々しい緑の葉っぱと 小首を傾げた黄色い花。 花びらがはらはらと散った後 緑の葉っぱが元気なら 枝を土に植えよう。 冬にな…

薄紫の花びらにハートの葉っぱ

タチツボスミレ スミレの中で 春一番に顔を出すタチツボスミレ。 薄紫の花びらに ハートの形の葉っぱ。 本当に可愛い姿なのに あっちにも、こっちにも咲いているので 見向きもされない。 でも私は その可愛らしさを見逃しはしない。 「ほーら、こっちを向い…

切ない時間

ミヤマカタバミ 黄砂の日だった。 車がきな粉を振りかけた様な 面白い顔をしていた。 山野草が次々に咲き始め 今は山桜が 辛夷の退場した後 山のあちらこちらに ほんわかとした色をして咲いている。 やっと 緑の葉が芽吹いた。 あっという間に濃い緑に変わる…