新米

行儀の悪い写真だが、重くて直せなかった。 ここらの人達が「半俵」と言う大きな米袋。 多分30キロだと思う。 新米を貰った。 50前のヨシヒコ君は整備士で 昼間は湖西で働いている。 野菜は作っていないがお米は作っている。 自分の田んぼだけでなく休耕…

ゲンノショウコ(フウロソウ)

ゲンノショウコより フウロソウと言う方が この花にはふさわしい。 明るいピンクと白と。 家のまわりに わんさか咲いている。 ゲンノショウコは 飛び切り名が知られた漢方薬。 今80過ぎの村の男性が 10代の頃 山の中でマムシに噛まれた。 「マムシ模様」…

雑用でミッドタウンへ

ミッドタウンの空 細々とした用事は まとめて済ませたい。 と言う訳で 村のミッドタウンに出かけた。 車で30分ほど。 まずは図書館へ。 本の返却と受け取り。 「共通文化にむけて」を延長してもらう。 8月は忙しくしていて 返却日までに読み終えなかった…

午後5時 強い南風の日。 川に沿って歩く。 体と心の為に。 山の向こうに 太陽が隠れ 涼しい。 あれ? 私の足音に驚いて 飛び立った青い鳥。 カワセミ? 空を見上げれば 激しく動く雲にかかる パステルカラーの虹。 あそこは 雨降り。

百合

「冬瓜」のケンジさんは 鹿除けの電柵を張り巡らしている。 畑は勿論、玄関から裏まで 家の周りもぐるりと電柵を張った。 隣近所の人達からの評判は 非常によろしくない。 夜になるとソーラーエナジーのライトが チカチカ光る仕掛けもしてある。 しかし、し…

霧の朝

午前6時半 山の向こうから 太陽が顔を出すと 消えてしまう朝の霧。 あの 白い霧の向こうから もうすぐシルバーグレイのRushが ライトを輝かせて現れるはず。 その次は白い軽トラ。 その又次は・・・ 毎朝決まった時間に うちの前を走る車。 私は寝ぼけまな…

サルビア

夏の始めに 村の小学校の生徒達が 「お宅訪問」にやって来た。 サルビアの苗を手に持って ニコニコして。 ただ今 生徒3人 先生6人。 私も生徒もぎこちなく 「こんにちわ」と挨拶する。 その時のサルビアが 今が盛りだ。

お盆休みが終わった

お盆の最後の日は ご先祖様が あの世に帰って行かれるので なんとなく気ぜわしい。 この村では 河原に石を積んで 河原仏を作り ご先祖を送る。 非常に土俗的な風習だ。 「今年はもう止めたよ、河原仏。 大変なんや、合う石を捜して積むのが。 あんまり暑いし…

胡桃(くるみ)

これがクルミ? 初めて見た。 あのいかつい、固い殻を この可愛い姿からは 想像出来ない。 触ると 接着剤みたいに 指に粘着性のものが付いた。 川の側に立っているなんて ずっと知らなかった。 葉が黄色くなり 実が弾ける秋を 楽しみに待ってるよ。

赤い豆 ササゲ

むしろの上いっぱいに ジリジリとする太陽を浴びて 広げられた莢付きの豆。 手に取ると カサカサと言う音がする。 遠い遠い昔から 同じ様に豆を植え 採って乾かし 莢から豆をはずし 保存してきた。 行った事もない チベットやネパールの写真で見た 同じ様な…

軽トラで8分

Google画像 キャンプ場管理棟 うちから車で8分のキャンプ場。 「チャックさん」がここで 音楽と食事付きの催しをすると言うので行ってきた。 こんなに近いと断れない。 キャンプ場入場料¥500 音楽と食事料¥1200 チャックの「渾身」の野菜と コスト…

かわいそうな「チャックさん」

「チャックさんが、洗濯物を入れずに帰った」 と、バスに乗ってる人達が教えてくれる。 畑仕事で汗まみれになったズボンやシャツを 川で洗って、干して そのまま京都に帰る。 夜露に濡れても 雨に降られても 全然気にしない。 そんなチャックが 精魂込めてい…

夏休みの始まり

道の駅駐車場と図書館 雲ひとつない日。 図書館に本を受け取りに車を走らす。 標高600m 窓から吹き込む風は冷たく気持ちがいい。 いつもはガランとした国道、山の中の県道も 車が列をつくり 道の駅の駐車場もいつになく車がいっぱい。 キャンプ場も川の中…

村のミッドタウン(3)

水路の側に畑があり そこにはトウモロコシやきゅうりがなっている。 そして・・・花畑。 村のミッドタウンは かつての宿場町。 一つ北の宿場町は 町おこしで電柱は地中に 江戸時代を彷彿とさせる家は 渋い弁柄に塗られ その家はお土産やになったり 食堂やカ…

村のミッドタウン(2)

山の清水(しょうず)か伏流水か。 道の脇を豊かに流れる水路。 洗濯も出来る 野菜も洗える程の 透明な水。 かつてはそうやって 人々の役に立っていた水路。 今では 人の目を楽しませ 心をほっとさせる。 十分すぎる程の働き者だよ。

村のミッドタウン(1)

今は国道が本道になっているが その国道の一本西の道が かつての街道である。 宿場町としてそれなりに栄え 洋風の三階建ての建物には ビリヤード場やカフェもあったそうだ。 鄙びたなんとも懐かしい風情だ。 こんなひっそりとした町が 私の住む村の中心地。 …

「オーイ」と声がする

12倍で撮影 「オーイ」とどこか遠い所で声がする。 うちからすぐ側の山。 関西電力の送電線が ずっと延びている。 その送電線の定期点検の日なんだろう。 米粒位に人が見える。 朝、鉄塔に登れば 夕方までずっと降りてこない。 「オーイ」と連絡を取り合い…

栗の倒木

年輪を数える。 ざっと数えて60と幾つか。 何年か前に 山の中で倒れた栗の木。 かつて 線路の枕木として この村で沢山沢山加工され そりゃあ活躍したよね。 今度は うちのストーブで 雪の降る日、北風の吹く日に 私たちの為に働いておくれ。 パチパチとは…

「先住民」と「新住民」

ケヤキの樹 私の住んでいる所から 車で奥に15分程。 山の中の村だけど 開けてとても明るい。 300年か400年続いている家も 子供達は皆、街に出て居を構え 残っているのは80代の親だけだ。 でも 街からやって来て この村に住み、家族が増え 無農薬の…

鯖街道ウルトラマラソン

福井県小浜から京都出町柳までの街道を 鯖街道と呼ぶ。 車の無い時代 小浜で獲れた鯖にたっぷりの塩をまぶし 担いで京都迄運んだ。 京都に着いた頃に 塩がなじんでちょうどいい具合。 これを使った料理が 京都の鯖寿司だ。 かつての鯖街道は高い山の中。 5…

小さな世界

山の中 林の中は 生命の息づかいが聞こえる様だ。 木の幹から 小さな葉っぱが出ていたり フカフカの緑の苔から スルスルと伸びているおどけた苔の頭。 大きな耳が欲しい。 植物達の芽が出たり伸びたり 胞子が弾けたり 花びらがハラリと散る音を聞く事が出来る…

エビネ(海老根)

誰も知らないこんな場所に 林道を入った杉の林の中に 淡いピンクの野生蘭エビネが こんなに楽しそうに咲いているなんて。 半径2m程の所に 足の踏み場もない程 沢山咲いている。 準絶滅危惧種に指定される程 山の中から消えてしまった花。 園芸用に採集され…

林道

林道は 杉、檜を運び出す トラックの為の山の中の道だ。 うちの側の谷に沿って その林道を友達と上へ。 そんなに古くはない 鹿の骨。 渋いピンクの花の エビネの群生。 樹々の間の木漏れ日。 そして 山の中でいつも感じる 何かの気配。 思わず後ろを振り返っ…

栃(3)

樹齢200年から300年の大きな栃の木が チェーンソーで切られて ヘリコプターで下まで降ろされ トラックで木材の市まで運ばれる。 そして 高級マンションの床やカウンターの天板になる。 深い山の中で 何百年もかかって大きくなった栃の木。 あまりの乱…

栃(2)

山シャクヤク 杉林の中 落葉樹の中を 大栃の樹を目指し 汗をかきつつ登って行くと 突然に出会う未知の花。 白い大きな花びらに 黄色と赤のおしべ、めしべ。 深い山の中で ひっそりと咲き、しかも、貫禄の花の精 山シャクヤク。

トチ(栃)

フーフーと息をして山道を登って行くと 目の前に突然現れる大きな栃の樹。 思わず「おー」と声があがる。 樹が放つ畏怖の気。 枝を広げた姿は魔女。 そばに立つ人間は小人。 白い花は濃密な香りで蜂を誘って 蜂はたっぷりの蜜を巣箱に運ぶ。 そろそろ 「栃の…

小熊

釣り堀のラブラドル レトリバーだと思った。 黒い犬が山から道路へ。 車の窓から見た黒い固まり。 「熊だ!・・・」 車に気づくと ヨイショヨイショと道路を走り 又、山の中へ。 子供の熊、小熊。 害獣だと撃たれて いつか日本オオカミの様に 絶滅してしまう…

ケヤキ(欅)

ハイキングで歩く人も 自転車の列をつくって走る人も 必ず立ち止まり見上げる 大きなケヤキの樹。 葉を揺らす風 キラキラと落ちる木漏れ日。 下を歩く人は 若緑のシャワーを浴びる。

楢の木を見ながら

午後4時 雨 淡い緑に銀色を混ぜた様な葉のあの樹 他のどの落葉樹よりも多く山を覆っているあの樹は 楢だと今更ながらに気がついた。 杉、檜の林業がこの村の生業だったのなら 楢で作る炭は副業だった。 山のあちらこちらに炭焼窯の後がある。 男性なら炭俵…

クモ(蜘蛛)

ごま粒位の大きさのクモなのに 細い細い枝に 透明な網を張りめぐらし そこにはちゃんと 獲物が引っかかっている。 私がカメラを近づけると 動きを止めて 身構える。 大したものだよ。 やる気満々じゃないか。

登ってみたい

私が毎日見上げる山。 関西電力の高圧送電線の鉄塔が 得意気に私を見下ろしている。 行儀よく並んでいる樹は ブナの樹なのか。 白い花が沢山咲き その下にいると ポタポタと花の蜜が落ちてくる と言われている大栃の樹は あの辺りか・・・ 2、3日見ないと …

水仙と鹿

ネットを張る。 電柵で囲う。 猿と鹿、猪が畑や花壇に入ってこない様に。 そして、野菜や花を食べられない様に。 うちはこの様な「獣害対策」はしないので 小さな菜園の野菜も あちこちに咲いている花も 鹿の好物らしく、すっかり食べられた。 そして数年前…

花に風

集落の山桜 やっと 山桜が咲いて ラッパ水仙も群れて 鳥たちは かしましく鳴き 飛び交っていると言うのに。 昨日も今日も 北風、南風が 窓ガラスをガタガタと叩き 木の枝をちぎって持っていきそうだ。 「月に群雲 花に風」なんて 昔の人は実にうまく言ったも…

トラツグミ

山から 久しぶりに聞こえてくる トラツグミの鳴き声。 「ヒョーーー ヒョーーー」でもない 「ヒーーー ヒーーー」でもない。 ウグイスのように 口笛で物真似が出来ない。 切ない切ない 寂しい声だ。 自然が近くに感じられた時代 ヨタカと共に トラツグミも夜…

ネコヤナギ

どんなに春が 後ずさりしても ネコヤナギは平気だ。 柔らかくて、滑らかなふわふわに 被われているんだから。 灰色の空の下で ゆらりゆらりと 気持ち良さそうに 揺れている。

馬酔木(アシビ)

こんなにかわいい花なのに 馬酔木と書くなんて。 「鳥がチーチー鳴いてるよ」と私。 「こんなに寒くっちゃ、 リンリン鈴を鳴らす元気もありませんよ」 アシビまでもがブルブルッと震えて 私に文句を言う。

ブルブルッ!

(午後2時) 今日も雪が降り 北からの強風 空は灰色だ。 あちらこちらに 白い花を沢山つけた梅の木が 花びらを吹かれる事なく 踏ん張っている。 「今日も寒いねぇ」と見上げる私に 「ブルブルッ!」と答える。

信長の皮のはかま

(図書館から見る) あの山のてっぺんに 山城の跡がある。 資料館はその山の麓。 そこのスタッフが 「登るんだったら、熊除けの鈴をならしてね」 「この間も登った人がいたけど、杉がじゃまして 下が見えなかったと言ってましたよ」とか言う。 私も友達も登…

林業の村の80年前の写真

(先代さん達) 私が住んでいる村は林業の村。 今、88才の男性が8才位の時 街の学校に行ってる村の若者が帰郷し その人が撮ってくれた写真だそうだ。 学生服を着ているのがその人。 地下足袋、股引、腰辺りまでの着物を着て 写真の中にいる人達は それぞ…

椎茸

車が走る道路の脇 山のあちこち 家の側 蜜蜂の巣箱が置かれている。 それは 箱型であったり 杉をくり抜いた円筒であったり。 そして 家の裏や 杉の林の中に 楢やクヌギの 椎茸のほだ木が 規則正しく並んでいる。 村の人は 季節がくれば 淡々とそれらの作業を…

筏師(いかだし)の神社

(6月の祭の写真) 伐った杉は 冬の急な坂の 雪の上を滑らし 川に集める。 それを 筏に組み 琵琶湖まで流す。 あちらこちらの 岩にぶつかり つっかえ 筏は暴れる。 筏師はその度に 冷たい冬の川に飛び込み 筏を整える。 筏から振り落とされて 命を落とす事…

山の頂きにアンテナ

(アンテナを立てた山) 私が住んでいる山里は かつて 林業を生業としてきた人達の村だ。 50年から60年程前 山に杉や檜を植える仕事をしに 岐阜や高知からやって来た人達が沢山いた。 砂防ダムの谷の側に 飯場を建てた一団。 トイレ、風呂も作り 水は谷…

ウグイス

赤い錆色の花と花粉をつけているのは杉。 緑の葉は檜。 しなっているのは竹林。 葉が落ちて枝だけの木は 楢であったり、栃であったり、栗であったり。 雪の残る樹々の間から ウグイスの声が聞こえる。 まだ へたくそな鳴き声だけど あれは間違いなく ウグイ…

偉そうに上を向き

(午後2時) 山の稜線に並ぶ 関西電力の送電の鉄塔。 福井県から京都まで 真っすぐに並んで 電気を送っている。 「原発がいいの、悪いの、そんな事知らないよ」 とでも言う様に 偉そうに上を向き。

明日はいい日になりそうな

(午後4時30分) 杉の枝に 堅くはりついた 雪。 ケーキに振りかける 白い粉砂糖か アイシングの様だ。 道路の 融けた雪の上を歩くと バリバリと音を立てる。 空は淡いピンクで 明日はいい日に なりそうだ。

重い雪

(午後3時) 朝から晩まで ずっと雪が降る。 水分をたっぷり含んだ 重い雪だ。 服にかかると すぐに融ける。 屋根や車の上の 40センチ程に積もった雪は 太陽の光で どんどん融けていくはずだ。 昨日までの 少し残っていた黒い汚れた雪。 今日の雪で 又、…

楢の林

(楢の林) 杉と檜の 人工林に囲まれたこの村の 新緑から黄色へ 黄色から茶色へと色を変える 楢の林。 かつて冬に 雪の中で杉や檜を伐り 筏を組んで川に流した。 命がけの山仕事だ。 そして 楢の木は 焼いて炭にして 俵に詰めて売った。 何十年も前の 林業で…

冬のある日

明るい日射しと青空の 冬のある日。 葉を落とした 山肌に白い雪が残る 雑木林の山。 見上げるその山に 鹿が歩いていないか・・・と 探して立ち止まる。

杉の花

(杉の花) 私の住んでいる所は 山の中の林業を生業としている村だ。 60年程前 造林公社に「杉を植えろ、檜を植えろ」と言われて 山が黒くなる程、杉を植えた。 山の中の少ない田や畑も 杉の林に変わった。 それ等の杉が大きくなった。 杉は伐っても売れず…

白(2)

山ふところとは こんな場所を言うのかな。 山に包まれる様に 在る家。 久しぶりの青い空。 陽の光が 黒い樹々を輝かせ 白い雪を 暖かさに変える。