遠足(2)

空に向かって 広がる空間。 そこには 運動場があり 宿泊施設があり 温泉の施設がある。 黄、赤、茶色の葉っぱの 樹々に囲まれ 後ろに比良山系の山々に 抱かれている。 広い空間と 紅葉に見惚れる。 木いちごとミルクのソフトクリーム。 これは食べないと。 …

遠足(1)

京都から友達が3人 私の住んでいる村の「ミッドタウン」にやって来た。 ランチは道の駅の「田舎の味バイキング」 ここでお腹を一杯にする。 目指すは 何もない村で数少ない観光スポット「天空温泉」だ。 最後の紅葉を愛でようと 低い山の上にある温泉まで歩…

モミジ(紅葉)

ケンジさんの所は 古い大きな家と蔵がある。 その家につながる細い道ぞいに 春はアシビや 見上げると桜が 覆いかぶさる様に枝を拡げる。 秋に 桜の葉っぱが散り 今は 真っ赤な紅葉 混じりけのない明るい黄色の紅葉。 雨の降る日でも ここだけは鮮やかだ。 道…

傘をさして

首にマフラーを巻いて 傘をさして 小さなNiconをポケットに入れて 小雨の中をウォーキング。 強い風に 傘が煽られる。 湿った冷たい空気。 紅葉の山肌を 白い靄が駆け上がる。 これ、これ。 この景色に会う為に 私は傘をさして 出かけて来た。

紅葉

午後12時半 陽の光を 真上から受けて 輝く山。 今年は 紅葉の色が冴えないけれど やっと満足の姿を現した。 今日も 沢山の車が モーターバイクが 自転車が 家も前を走る。 どの車も人も この黄金色の景色を求めて やって来た。 私も満足の 明るく輝く一日。

霧の朝

午前7時40分 霧に包まれた お天気の日の朝。 少しずつ顔を出し始める太陽。 ゆっくりと 霧が消えて行く。 こんな日は 峠から 雲海が見える。 気ぜわしい朝に 細い道を車を走らせ 峠まで行くには ちょっとした決心がいる。

「田舎の味」ランチ

道の駅レストランから 年に一度、うちにやって来る 友達とそのお母さん。 「今回は外でご飯を食べよう」 と言う私の提案で 道の駅そばの「田舎の味バイキング¥1000」 に案内した。 図書館に行った時に 度々歩く川沿いからの山の景色。 川はやがて琵琶湖…

葉ボタン

20代の頃 しっかり者の友達が言った。 「くれるって言う物を断っちゃ駄目だよ。 次からくれなくなる」 あれから何十年。 私はこの言葉を忘れた事がない。 植木屋が沢山置いていったと言う葉ボタン。 トミコさんが持って帰って欲しいと言う。 困ったな。 今…

ハロウィンのカボチャ

ハロウィンに 子供時代からなじんでいるチャックは シカゴの生まれだ。 日本では見かけない 黄色のカボチャを 畑で作っている。 チャックの作った ジャック オ ランタンは 怒っているのか いたずらっぽく笑っているのか 泣いているのか。 月が明るく輝く夜 …

のんびりした「ミッドタウン」(2)

町名「市場」 私の住んでいる集落は この「市場」より山奥で かつて 炭焼きも生業の一つだった。 男は炭俵を3俵、女は2俵背負い 「市場」の炭問屋まで歩いて運んだ。 車では30分の距離。 かつての呉服屋の 面影が残る洋装店は 80代の女性に 今でも便利…

のんびりした「ミッドタウン」

旧郵便局舍 私が住んでいる村のミッドタウン。 ここに来るのは図書館に来る日。 2週間に一度。 道の駅もあるし 千円の「田舎の味」バイキングもあるし 鯖寿司を売る店、蕎麦屋もあるし 小さなスーパーでは 鯖のなれ鮨などそれなりに 地方の食品なども売って…

紅葉の大木

うちの集落に 弁天さんのお社がある。 小さなかわいいお社だ。 その側の 見上げる様な大木の紅葉を 「ライフルマン」と「タイチさん」が伐った。 木に虫が付き、洞が出来 「倒れたらお社がつぶれる」 と、皆、気にしていた。 切り株の最長は1メートル程。 …

スズメバチ顛末記

アップサイドダウン 屋根が下、底が上に 「男前」さんが思いっきり力を入れて ポンプの箱を傾けた。 驚愕の内部が現れた。 ポンプカバー、箱の壁までびっしりと 6層のスズメバチの巣。 大きなゴミ袋に一杯の巣。 ポンプの水の管の上に作られていた巣の後。 …

スズメバチの巣(2)

「しゅっとした男前」さんから 自慢のミルキークイーンと言うブランドの 新米を貰った。 今年はどこもいいお米がとれて とても嬉しそうだ。 私がスズメバチの事を「男前」さんに話す。 「今年だけでも4っつスズメバチの巣を取りましたで。 取ったげますわ」…

新米

行儀の悪い写真だが、重くて直せなかった。 ここらの人達が「半俵」と言う大きな米袋。 多分30キロだと思う。 新米を貰った。 50前のヨシヒコ君は整備士で 昼間は湖西で働いている。 野菜は作っていないがお米は作っている。 自分の田んぼだけでなく休耕…

ゲンノショウコ(フウロソウ)

ゲンノショウコより フウロソウと言う方が この花にはふさわしい。 明るいピンクと白と。 家のまわりに わんさか咲いている。 ゲンノショウコは 飛び切り名が知られた漢方薬。 今80過ぎの村の男性が 10代の頃 山の中でマムシに噛まれた。 「マムシ模様」…

雑用でミッドタウンへ

ミッドタウンの空 細々とした用事は まとめて済ませたい。 と言う訳で 村のミッドタウンに出かけた。 車で30分ほど。 まずは図書館へ。 本の返却と受け取り。 「共通文化にむけて」を延長してもらう。 8月は忙しくしていて 返却日までに読み終えなかった…

午後5時 強い南風の日。 川に沿って歩く。 体と心の為に。 山の向こうに 太陽が隠れ 涼しい。 あれ? 私の足音に驚いて 飛び立った青い鳥。 カワセミ? 空を見上げれば 激しく動く雲にかかる パステルカラーの虹。 あそこは 雨降り。

百合

「冬瓜」のケンジさんは 鹿除けの電柵を張り巡らしている。 畑は勿論、玄関から裏まで 家の周りもぐるりと電柵を張った。 隣近所の人達からの評判は 非常によろしくない。 夜になるとソーラーエナジーのライトが チカチカ光る仕掛けもしてある。 しかし、し…

霧の朝

午前6時半 山の向こうから 太陽が顔を出すと 消えてしまう朝の霧。 あの 白い霧の向こうから もうすぐシルバーグレイのRushが ライトを輝かせて現れるはず。 その次は白い軽トラ。 その又次は・・・ 毎朝決まった時間に うちの前を走る車。 私は寝ぼけまな…

サルビア

夏の始めに 村の小学校の生徒達が 「お宅訪問」にやって来た。 サルビアの苗を手に持って ニコニコして。 ただ今 生徒3人 先生6人。 私も生徒もぎこちなく 「こんにちわ」と挨拶する。 その時のサルビアが 今が盛りだ。

お盆休みが終わった

お盆の最後の日は ご先祖様が あの世に帰って行かれるので なんとなく気ぜわしい。 この村では 河原に石を積んで 河原仏を作り ご先祖を送る。 非常に土俗的な風習だ。 「今年はもう止めたよ、河原仏。 大変なんや、合う石を捜して積むのが。 あんまり暑いし…

胡桃(くるみ)

これがクルミ? 初めて見た。 あのいかつい、固い殻を この可愛い姿からは 想像出来ない。 触ると 接着剤みたいに 指に粘着性のものが付いた。 川の側に立っているなんて ずっと知らなかった。 葉が黄色くなり 実が弾ける秋を 楽しみに待ってるよ。

赤い豆 ササゲ

むしろの上いっぱいに ジリジリとする太陽を浴びて 広げられた莢付きの豆。 手に取ると カサカサと言う音がする。 遠い遠い昔から 同じ様に豆を植え 採って乾かし 莢から豆をはずし 保存してきた。 行った事もない チベットやネパールの写真で見た 同じ様な…

軽トラで8分

Google画像 キャンプ場管理棟 うちから車で8分のキャンプ場。 「チャックさん」がここで 音楽と食事付きの催しをすると言うので行ってきた。 こんなに近いと断れない。 キャンプ場入場料¥500 音楽と食事料¥1200 チャックの「渾身」の野菜と コスト…

かわいそうな「チャックさん」

「チャックさんが、洗濯物を入れずに帰った」 と、バスに乗ってる人達が教えてくれる。 畑仕事で汗まみれになったズボンやシャツを 川で洗って、干して そのまま京都に帰る。 夜露に濡れても 雨に降られても 全然気にしない。 そんなチャックが 精魂込めてい…

夏休みの始まり

道の駅駐車場と図書館 雲ひとつない日。 図書館に本を受け取りに車を走らす。 標高600m 窓から吹き込む風は冷たく気持ちがいい。 いつもはガランとした国道、山の中の県道も 車が列をつくり 道の駅の駐車場もいつになく車がいっぱい。 キャンプ場も川の中…

村のミッドタウン(3)

水路の側に畑があり そこにはトウモロコシやきゅうりがなっている。 そして・・・花畑。 村のミッドタウンは かつての宿場町。 一つ北の宿場町は 町おこしで電柱は地中に 江戸時代を彷彿とさせる家は 渋い弁柄に塗られ その家はお土産やになったり 食堂やカ…

村のミッドタウン(2)

山の清水(しょうず)か伏流水か。 道の脇を豊かに流れる水路。 洗濯も出来る 野菜も洗える程の 透明な水。 かつてはそうやって 人々の役に立っていた水路。 今では 人の目を楽しませ 心をほっとさせる。 十分すぎる程の働き者だよ。

村のミッドタウン(1)

今は国道が本道になっているが その国道の一本西の道が かつての街道である。 宿場町としてそれなりに栄え 洋風の三階建ての建物には ビリヤード場やカフェもあったそうだ。 鄙びたなんとも懐かしい風情だ。 こんなひっそりとした町が 私の住む村の中心地。 …

「オーイ」と声がする

12倍で撮影 「オーイ」とどこか遠い所で声がする。 うちからすぐ側の山。 関西電力の送電線が ずっと延びている。 その送電線の定期点検の日なんだろう。 米粒位に人が見える。 朝、鉄塔に登れば 夕方までずっと降りてこない。 「オーイ」と連絡を取り合い…

栗の倒木

年輪を数える。 ざっと数えて60と幾つか。 何年か前に 山の中で倒れた栗の木。 かつて 線路の枕木として この村で沢山沢山加工され そりゃあ活躍したよね。 今度は うちのストーブで 雪の降る日、北風の吹く日に 私たちの為に働いておくれ。 パチパチとは…

「先住民」と「新住民」

ケヤキの樹 私の住んでいる所から 車で奥に15分程。 山の中の村だけど 開けてとても明るい。 300年か400年続いている家も 子供達は皆、街に出て居を構え 残っているのは80代の親だけだ。 でも 街からやって来て この村に住み、家族が増え 無農薬の…

鯖街道ウルトラマラソン

福井県小浜から京都出町柳までの街道を 鯖街道と呼ぶ。 車の無い時代 小浜で獲れた鯖にたっぷりの塩をまぶし 担いで京都迄運んだ。 京都に着いた頃に 塩がなじんでちょうどいい具合。 これを使った料理が 京都の鯖寿司だ。 かつての鯖街道は高い山の中。 5…

小さな世界

山の中 林の中は 生命の息づかいが聞こえる様だ。 木の幹から 小さな葉っぱが出ていたり フカフカの緑の苔から スルスルと伸びているおどけた苔の頭。 大きな耳が欲しい。 植物達の芽が出たり伸びたり 胞子が弾けたり 花びらがハラリと散る音を聞く事が出来る…

エビネ(海老根)

誰も知らないこんな場所に 林道を入った杉の林の中に 淡いピンクの野生蘭エビネが こんなに楽しそうに咲いているなんて。 半径2m程の所に 足の踏み場もない程 沢山咲いている。 準絶滅危惧種に指定される程 山の中から消えてしまった花。 園芸用に採集され…

林道

林道は 杉、檜を運び出す トラックの為の山の中の道だ。 うちの側の谷に沿って その林道を友達と上へ。 そんなに古くはない 鹿の骨。 渋いピンクの花の エビネの群生。 樹々の間の木漏れ日。 そして 山の中でいつも感じる 何かの気配。 思わず後ろを振り返っ…

栃(3)

樹齢200年から300年の大きな栃の木が チェーンソーで切られて ヘリコプターで下まで降ろされ トラックで木材の市まで運ばれる。 そして 高級マンションの床やカウンターの天板になる。 深い山の中で 何百年もかかって大きくなった栃の木。 あまりの乱…

栃(2)

山シャクヤク 杉林の中 落葉樹の中を 大栃の樹を目指し 汗をかきつつ登って行くと 突然に出会う未知の花。 白い大きな花びらに 黄色と赤のおしべ、めしべ。 深い山の中で ひっそりと咲き、しかも、貫禄の花の精 山シャクヤク。

トチ(栃)

フーフーと息をして山道を登って行くと 目の前に突然現れる大きな栃の樹。 思わず「おー」と声があがる。 樹が放つ畏怖の気。 枝を広げた姿は魔女。 そばに立つ人間は小人。 白い花は濃密な香りで蜂を誘って 蜂はたっぷりの蜜を巣箱に運ぶ。 そろそろ 「栃の…

小熊

釣り堀のラブラドル レトリバーだと思った。 黒い犬が山から道路へ。 車の窓から見た黒い固まり。 「熊だ!・・・」 車に気づくと ヨイショヨイショと道路を走り 又、山の中へ。 子供の熊、小熊。 害獣だと撃たれて いつか日本オオカミの様に 絶滅してしまう…

ケヤキ(欅)

ハイキングで歩く人も 自転車の列をつくって走る人も 必ず立ち止まり見上げる 大きなケヤキの樹。 葉を揺らす風 キラキラと落ちる木漏れ日。 下を歩く人は 若緑のシャワーを浴びる。

楢の木を見ながら

午後4時 雨 淡い緑に銀色を混ぜた様な葉のあの樹 他のどの落葉樹よりも多く山を覆っているあの樹は 楢だと今更ながらに気がついた。 杉、檜の林業がこの村の生業だったのなら 楢で作る炭は副業だった。 山のあちらこちらに炭焼窯の後がある。 男性なら炭俵…

クモ(蜘蛛)

ごま粒位の大きさのクモなのに 細い細い枝に 透明な網を張りめぐらし そこにはちゃんと 獲物が引っかかっている。 私がカメラを近づけると 動きを止めて 身構える。 大したものだよ。 やる気満々じゃないか。

登ってみたい

私が毎日見上げる山。 関西電力の高圧送電線の鉄塔が 得意気に私を見下ろしている。 行儀よく並んでいる樹は ブナの樹なのか。 白い花が沢山咲き その下にいると ポタポタと花の蜜が落ちてくる と言われている大栃の樹は あの辺りか・・・ 2、3日見ないと …

水仙と鹿

ネットを張る。 電柵で囲う。 猿と鹿、猪が畑や花壇に入ってこない様に。 そして、野菜や花を食べられない様に。 うちはこの様な「獣害対策」はしないので 小さな菜園の野菜も あちこちに咲いている花も 鹿の好物らしく、すっかり食べられた。 そして数年前…

花に風

集落の山桜 やっと 山桜が咲いて ラッパ水仙も群れて 鳥たちは かしましく鳴き 飛び交っていると言うのに。 昨日も今日も 北風、南風が 窓ガラスをガタガタと叩き 木の枝をちぎって持っていきそうだ。 「月に群雲 花に風」なんて 昔の人は実にうまく言ったも…

トラツグミ

山から 久しぶりに聞こえてくる トラツグミの鳴き声。 「ヒョーーー ヒョーーー」でもない 「ヒーーー ヒーーー」でもない。 ウグイスのように 口笛で物真似が出来ない。 切ない切ない 寂しい声だ。 自然が近くに感じられた時代 ヨタカと共に トラツグミも夜…

ネコヤナギ

どんなに春が 後ずさりしても ネコヤナギは平気だ。 柔らかくて、滑らかなふわふわに 被われているんだから。 灰色の空の下で ゆらりゆらりと 気持ち良さそうに 揺れている。

馬酔木(アシビ)

こんなにかわいい花なのに 馬酔木と書くなんて。 「鳥がチーチー鳴いてるよ」と私。 「こんなに寒くっちゃ、 リンリン鈴を鳴らす元気もありませんよ」 アシビまでもがブルブルッと震えて 私に文句を言う。