勝野(商家)

滋賀県高島市勝野は、湖西の北に位置し、琵琶湖に近く、古くから人が住み着いた所だ。 湖と比良山系の間に土地が広がり、水も豊富で、歩いてみると中々興味深い街だった。 勝野の名酒「萩の露」 琵琶湖畔の美味しい米と水の賜物。 立派な造り酒屋の風格を感…

飛行機雲(空2)

南東の空に 真っすぐな跡を残して 飛んで行く飛行機。 どこから飛び立ち どこに行くんだろう。 飛行機のシートに座って聞く 機長の話す"destination"と言う言葉が とても好きだ。

1990年 マンハッタン SOHO 店のウィンドウ(3)

おもちゃ屋ではない。 ギャラリーのウィンドウ。 こんな楽しい作品があるなんて。 アンティークの店。 ブリキのトラック カラフルな蛇 淡い色の陶の鉢 プラスチックの車 ガラスの小さな瓶 Coca Colaにキャンドルスタンド 1950年代の懐かしい物達。 PLAST…

1990年 マンハッタン SOHO 店のウィンドウ(2)

FUTON?フートン? ヒュートン? フトン? 何のお店か分からなかった。 だって、 ディスプレイが「洗濯」だったから。 アメリカのドラマを見ていたら マンハッタンのアパートで 布団を使っている場面があった。 「なんだ、FUTONは布団だったんだ」と 分かっ…

1990年 マンハッタン グリニッチビレッジ 店のウィンドウ(1)

1990年秋。 マンハッタン グリニッチビレッジのパン屋。 人気のお店だと後から知った。 藤のかごのカートにパンを立てて 配達もする。 日本の魚屋さんとは随分違うけど 匂いは同じ。 花屋さん、今日は臨時休業。 「好きだ、好きだ、好きだ」 と 心の中で…

大阪 鶴橋 コリアンタウン(2)

ここからが猪飼野コリアンタウン。 コスメ、K-POP、焼肉、食堂、蒸した豚足や豚耳、韓服、キムチ、トッポギ、餅、八百屋・・・ 全てが韓流 店番もそこそこに韓ドラに見入る人 あちらこちらから聞こえて来る朝鮮語。 商店街の上に ゆらゆらと揺れる 赤と青の…

大阪 鶴橋 コリアンタウン(1)

鶴橋はコリアンタウン。 日本にあって、そこはまるでコリア。 道を行く人も、店の人も朝鮮語を話している。 ネイティブ感溢れるコリアの街を、半日ぶらりと訪ねた。 JR鶴橋駅のすぐ側にある迷路のような商店街ではなく、 「鶴橋本通商店街」界隈は観光客相手…

岡山へ(3)

古民家が並ぶ旧山陽道を南に曲がる。 どこか懐かしい。 家も、空の高さも。 突き当たりを右に曲がれば・・・ まるで ここに住んでる様に トコトコと歩く。 旧山陽道の東の外れ。 寂れた田舎の街のようだけど まだ現役でがんばっている。 大きなスーパーや ホ…

岡山へ(2)

本陣 岡山の矢掛と言う街は山陽道の宿場町だ。 今でも江戸時代からの民家に この街の人は住み続けている。 参勤交代でお殿様が泊った本陣。 どこにも手を加えず、磨かず、 そのままを公開している。 最近は街おこしに力を入れ始めた。 そのせいなのか、壁が…

岡山へ(1)

「JR西日本一日乗り放題きっぷ(鉄道の日記念)」を使って岡山へ。 子供時代 遠足だ、海水浴だ、と言えばこの辺り。 臨海学校は淡路島だった。 小さい船で、船酔いになって渡った淡路島は 今は、明石大橋ですぐそこに。 食い入る様に 海を見つめて、 電車を…

Santa Fe(木地)

砂漠なのに雪が積もる。 海抜2000mの街。 扉の下の色の変化は 雪の仕業かもしれない。 Santa Feスタイルのドア。 家具も食器棚も・・・ 法律事務所の門扉。 この扉を開けて どんな相談をしに行くのだろう。 建物まで続く細い道 明るい緑。 私の一番好き…

Santa Fe(白)

白い扉の向うに 背の高い木が見える。 気持ちのいい空間が あるに違いない。 「こんにちわ」ではなく 「ただいま」と言いたくなる。 色あせない 清潔なドア。 141番地。 上にスライドする窓。 壁にひびが入れば 土を塗る。 渋いピンクの壁の アドービの家…

Santa Fe(青)

アドービ建築の壁。 干した唐辛子は サンタフェの象徴の一つ。 青い扉の3番地の家。 外壁が石積みの家。 自分で建てた様な気がする。 窓の周りが青のペンキの149番地。 窓を近くで見ると とてもラフな作りだ。 渋いピンクの土壁との調和。 写真を撮って…

Santa Fe (赤)

ニューメキシコ州のニックネームは「魅惑の地」 Land of Enchantment 街中にセージブラッシュの甘い爽やかな香りが漂う ニューメキシコの州都サンタフェは どこを歩いても、何を見ても 心躍るものに溢れていた。 住宅街の普通の家の窓。 カフェでもない、レ…

福井県小浜(おばま)

(小浜港) 銀灰色の海 霧の様な雨が降っている。 小浜に来る時はいつもこんな天気だ。 小さな入江に何艘もの漁船。 港を歩くと海の匂い。 うちから車で1時間。 いつも用事のついでに立ち寄る。 若狭の海の魚も 海風で半日干したかれいも 味醂と醤油につけ…

煙草屋(マンハッタンと熊川宿)

朝早いマンハッタンのグリニッジビレッジ。 カメラ片手に観光するには、余り似つかわしくない所だ。 人通りの少ないクリストファー ストリート、通称ゲイストリートの角にある煙草屋。 「何の店だ・・・?」と一瞬分からない程の店構えだ。 アメリカ映画「Sm…

鍛冶屋と家具屋 韓国民俗村(3)

ウィークデイでお客さんが少ないせいか、職人さんは仕事をしていない。 でも、この鍛冶屋さんだけは忙しくしていた。 ホミという鉄製の鋤を買った。 手作りの頑丈で無骨な農具。 ¥400也。 家具屋さん。 普段は家具の修理をしている。 カゴ屋さんがカゴを…

薬屋 韓国民俗村(2)

薬屋の屋根の下の、薬草を入れた袋。 乾燥の為に吊るされた薬草。 ホウズキ、鶏頭、柿、唐辛子、ヒョウタン、トウモロコシ、粟 赤土の壁、白い韓紙の扉、茶色の木の梁、ざる・・・ 懐かしさを呼び起こす天然の物達。

「陶房」 韓国民俗村(1)

ソウルから電車とバスを乗り継いで行く「民俗村」 李朝時代の建物や、職人達の仕事場、商家等。 周りの山や自然を取り込んで作られた、興味深い「テーマパーク」だ。 非常に良く出来ていると思う。 時代劇の撮影の場所でもある。 今日は陶器を作る「陶房」を…

大阪

猛暑の中、大阪の本町に10日間通った。 目の前にあるオリックスビルは、屋上が展望台になっている。 「大阪平野も大阪湾もずーっと見える」と展望台からの眺めを友達は話してくれた。 「いいなぁ」 この暑さでしおれた草の様な私は、ビルを下から仰ぎ見な…

メープルシロップ

アメリカ、バーモント州のテレサから「メープルシロップを食べた事がありますか?」というメールが来た。 「勿論。日本ではメープルシロップはスーパーで売られているけど、殆どがカナダ産。バーモントのは見た事がない」と返事を書いた。 数週間後、小さな…

又来た時に

ソウルから高速バスに乗り1時間。 陶器とおいしいお米の利川市(イチョンシ)がある。 陶器店が集まっている陶芸村があり、道路沿いに沢山の陶器工房がある。 その中の一軒の陶器店で出会ったお茶碗のセット。 赤土に白化粧の刷毛目。 茶碗の小ささも新鮮で…

枇杷を貰いに京都まで

「高松に行って沢山の枇杷を採って来たのよ。 たえちゃん(妻)のお兄さんがよく手入れをしてくれたので、今年のはすごく上手いんだ」 とオジンのヘルズエンジェルスみたいな友達が電話をしてきた。 このオジンヘルズエンジェルスからこういう電話がきた時は…

若狭小浜

この港を真っすぐ北へ行くとナホトカ 西に行くと朝鮮半島 東へ行くと樺太。 福井県小浜港。 船で出て行った人 船で来た人。 水平線の向うの何かを探しに。

長い旅

この川が琵琶湖に注ぎ 淀川と合流し 大阪湾にたどり着く。 そして やがて、太平洋へと。 ああ、長い旅だな・・・

メープルシロップの缶

「黄色の葉っぱが雨の様に降っていたな。 真っ白の教会があちら、こちらに。 車を停めて道をたずねたら、どの人もやさしかった。 なだらかな山並みは赤と黄色 ブルーベリーのパンケーキ」 思い出は形がない。 10年余り前の記憶が一杯つまっている メープル…

ソウルの交通事情の一端

ソウルで運転をしようと思うならば、まず、神経が太く、大胆でなければならない。 細い、坂道に停まっている車。 どうしたら、この道から抜け出せるのだろうか? 坂道発進の緊張どころではないでしょう。 教習所で、縦列駐車に悩まされた人。 路上駐車が当た…

仁寺洞(インサドン)の壷

ソウル 仁寺洞(インサドン) 観光客が行き交うかつての骨董の街。 観光客相手の安い土産物屋の間に、未だ健在な骨董の画廊、陶器の店、伝統の錫の食器を扱う店、韓紙の店、現代美術の画廊等々。 ぶらり、ぶらりと、この通りを歩いていて、ふっと目が合った…