コナアカミゴケ(粉赤実苔)

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コナアカミゴケ(粉赤実苔)

ハナゴケ科ハナゴケ属

地衣類。

 

タイチさんの家。

緑の苔の間に

ゴマ粒位の

赤い植物。

 

それがそんな名前だなんて。

 

初めて出会った変な奴。

顔を近づけて

じーっと見つめてしまったよ。

 

雪が融けた喜びを

小さな体でフルフルと

音をたてているみたい。

 

つくし達は気分よさそうに

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日差しが長くなると

ちゃんと出て来るもんだ。

 

茶色の草の中で

見逃してしまいそうな

ひっそりとした姿。

 

たった一週間程の生を

冷たい風や雨の中では

「気の毒だ」

と思うのは私だけ?

 

尾の長い

キセキレイの声を

聴きながら

ツクシ達は

気分良さそうにしているじゃないか。

黄連(オウレン)

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オウレン

 

目にする木や草や花は

皆、薬草ではないかと思う程

どれもこれも

何らかの薬効がある。

 

朝顔や苺までもだ。

 

そんな中で

いかにも薬草らしい名を持つオウレンが

毎年うちの側に咲く。

 

花は小さく

小指の爪程。

葉は三つ葉の様だ。

 

刻んだ根を煎じると

お腹の薬になる。

 

そんなに遠くない昔

この村の人達も

野原や山に分け入り

薬草を採っては乾かし

土瓶や土鍋でコトコト。

 

今は高価な漢方薬

自然の中で

幾らでも採っていた時代は

ついこの間の事だ。

八朔マーマレードを使って

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昨日の朝に炊いた

八朔の皮マーマレード。

 

そして

昨日夕方

ご飯の準備と共に

マーマレードを使った

八朔ケーキを焼く。

 

粉も砂糖もヨーグルトも

計量カップで量り

後は混ぜて

耐熱皿に流すだけ。

 

種にマーマレードを加えて

上に八朔の実を乗せる。

 

焼いている間に

おかずを作る。

 

「これで

 明日のおやつも出来た」

 

焼き上がったケーキは

甘酸っぱく

チーズケーキの様な食感。

 

味も姿も素朴な

作り手によく似たお菓子だ。

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cranberryさんのレシピを参考にしました。

 

おかずと同時進行で作る事が出来る

本当に手がかからない賢いレシピです。

 

玉子    3個

砂糖    1カップ

小麦粉   1カップ

ヨーグルト 1カップ

食用油   1/2カップ(私はキャノーラオイル使用)

マーマレード

八朔の実

 

玉子、砂糖、油、ヨーグルト、小麦粉を

順番に入れながらよく撹拌する。

マーマレードを加える。

耐熱皿に油を引き、小麦粉を振る。

よく混ぜた種を皿にそそぎ

八朔の実を乗せる。

190度で40分〜50分で焼く。 

八朔の皮を炊く

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翁谷

 

うちの北側の谷には

5つの治水ダムがある。

 

このダムのおかげで

谷がおとなしくなった。

 

さて、今日の谷。

ずっと降る雨と

雪解け水を集めて

眺めるに値する

清々しさだ。

 

まだまだ

空気は冷たくて

春一番を告げる

オオイヌノフグリさえも咲かず。

 

溜めていた八朔の皮を刻んで

トーブの上に鍋を置き

ケーキ用にマーマレードの様に炊いた。

 

雨の一日だった。

 

ほんの少しのイマジネイション

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午後2時

 

川面から、林から

畑から、山から

水蒸気の靄が

上がり続けた今日。

 

折れた柵を直すべく

木を運んだり

寸法を測ったり。

 

仕事場を整頓して

掃除をした後の

沢山のゴミを燃やした。

川の流れに白い煙が重なる。

 

蕗のとうを3個採り

フキノトウ味噌を作った。

 

この味噌を付けて食べた

ローストチキンの美味さ。

 

私の日々は

こんなに穏やかなのに

世界の揺れようはどうだ。

 

漆黒の宇宙に浮かぶ

孤独な水の青い惑星。

 

ほんの少しのイマジネイションを

膨らませられないのか。

 

私達は

この小さな星に住んでいるのだと。

 

「芽が切った」

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ラッパ水仙

 

水仙の芽が切った」

とチエコさんは嬉しそうだ。

 

この土地の方言。

「芽が出た」を「芽が切った」

「上の方」を「空の方」と言う。

「あなた」は「そち」だ。

 

そう

ラッパ水仙の芽が

やっと切れた。

 

水仙は毒があるので

鹿は食べない。

だから

毎年綺麗に咲くのだ。

 

カキツバタとイモ」を

チエコさんがくれると言う。

ああ

ジャーマンアイリスとダリアの球根ね。

 

じゃあ

「ついでにジキタリスも下さいよ」

あ、キツネノテブクロと言わなければ。