ネコヤナギが群れている近く
沢の水が落ちている。
その音の楽しいこと!
しばし立ち止まり
私は耳を大きくする。
まだ
雪の残っている山の村。
風の強い日
「おお、寒っ」
と思ったりするが。
でも
会う人は皆
「暖かくなったねぇ」と言う。
雪で折れた
惨めな姿の木の枝や柵
そろそろ
形を整えなければ。
ケンジさん家の馬酔木
90才オチヨさん家のお嫁さんは
肝っ玉母さんだと思う。
その肝っ玉さんは
この山の村、自然が大好きで
山野草の事もよく知っている。
フキノトウも味噌、佃煮にも加工するが
さっと茹でて砂糖をまぶして
冷凍庫に保存。
ケーキに使うそうだ。
馬酔木の葉っぱを細かく刻み
炊いた煮汁を
植物にスプレーする。
虫除けの薬。
唐辛子、マムシ草の赤い実も
同じ様にして
植物用虫除けの薬。
肝っ玉さんが結婚した時
姑のオチヨさんが作ってくれた
ノラニンジンの葉っぱの料理。
それが
「どれほどおいしかったか」
何十年たっても
嫁姑の中が悪くないのは
この最初のノラニンジン料理が決め手か?
肝っ玉さんは
自分の仕事場で
せっせと山野草を加工して
道の駅などに出している。
杉の葉茶を見つけた時は
こんなものまでお茶になるのかと
そのアイデアに驚いた。
今日のチャックの畑「OK fields」
小雨が降る午後2時。
チャックがやって来た。
まずは
一番奥の集落
ヤマケンさんの
放し飼い鶏の玉子を2パック
私から受け取る。
次は
チャックにとって
とても大事な事を相談にのった。
長い間抱えている問題に
明るい光芒が見えた様に思う。
さてその次は。
先日種を蒔き
黒いマルチを掛けて帰ったよね。
そのマルチを取り除き
発芽を確かめなければならない。
チャックの畑は「OK fields」
集落では
まだ誰も種を蒔いていない。
雪の間の黒い土。
芽が出るのを
楽しみに待つ私だ。
そして
ボクの保育園のお迎え。
クラクションを2度鳴らし
ピューッと帰って行った。
間に合うのか・・・?
雪の重さに耐えて
沢山の蕾をつけた
クリスマスローズを褒めよう。
開いたオフホワイトの花が2個
蕾が11個。
背もスラッと伸びて
葉っぱは淡い緑に
うっすらと赤い色。
今日も
夕方に2個の鉢を中に入れた。
いくら可愛い顔をした鹿でも
冬を耐えて咲いた花を
食べられては悲しいものだよ。