安いコーヒー豆で
美味しいコーヒーを淹れて
毎日飲んでいる。
それは
淹れる前に
粉のコーヒーではなく
コーヒー豆をミルで挽くだけ。
これだけで
安い豆も
香り高いコーヒーになる。
後は
当たり前にドリップする。
コーヒーミルはPHILIPS。
蓋が少し欠けたが
かれこれ40年使っている。
ポットはホウロウ。
これは2代目だ。
水は伏流水の井戸水。
雪が多いとぼやいているが
清らかな水での生活は
贅沢でもあり
ありがたくもある。
タヅコさんの贅沢煮
この山間の村に
引っ越して驚いた事。
10本の指では
足りない程沢山ある。
その中の一つ。
この集落の80代前後の男性達は
野菜を殆ど食べない。
佃煮の様に辛く煮た
魚や肉を好み
それでご飯を美味しく食べる。
夏は田んぼで米を作り
冬は屋根に上がって雪下ろしをする。
一見
バランスの取れていない食事なのに
何故彼らはこんなに元気なのか。
今日
タヅコさんから
大根の贅沢煮を貰った。
大根を塩だけで漬け込み
1年でも2年でも醗酵して
冬場の野菜として使う。
伝統食材の一つ。
薄く切って水にさらし
塩出しをする。
それを
醤油と煮干しだけで
あっさりと炊いた
贅沢煮。
タヅコさんのご主人は
贅沢煮さえも食べない。
肉、魚、漬け物だけで
元気なものだ。
私は思う。
我々はバランスの取れた食事に
神経質になり過ぎているのではないか?
テーブルに並んだ
魚や緑黄色野菜だの大根だの
海藻や乾物や豆腐だの。
さて
夕食は何にしようと考える時
ここらのおっちゃん達の顔が
浮かんで来る。